テクニカル分析にはチャート画面にインジケーターと呼ばれる指標を表示させて分析する方法があり、取引ツールの中にはマイナーなものを含めて100種類以上用意されているものも。
なので「正直、どのインジケーターを選べばいいのかわからない・・」そんな方も多いと思います。
そこで!この記事では代表的なインジケーターの特徴と、選ぶときの注意点をエフキャン編集部の「つのだ」が解説していきます。

インジケーターの紹介だけでなく、トレードに役立つインジケーターの使い方や注意点も記載しているのでぜひ参考にしてほしいのです!
この記事を読んでわかること
トレンド系とオシレーター系インジケーターの違いと特徴
FXトレードに役立つインジケーターの使い方
インジケーター選びの3つの注意点
インジケーターが豊富なFX会社
FX会社 | おすすめポイント | 詳細へ |
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取引ツール「DMMFX PLUS」はプロも愛用するほどの使いやすさ! | 公式 |
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スマホアプリでは12種類のインジケーターが使える! | 公式 |
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多機能なチャート分析ツールMT4が使用できる | 公式 |
FXのインジケーターは大きく2つに分かれる
インジケーターは大きく「トレンド系インジケーター」と「オシレーター系インジケーター」の2つに分類でき、それぞれ役割が異なります。
- 1トレンド系インジケーター:トレンドの向きや強さを図る指標として使う
- 2オシレーター系インジケーター:トレンドの過熱感や売買タイミングを図るのに使う
それではこの2つのインジケーターについて詳しく解説していきたいと思います。
トレンド系インジケーター
トレンド系インジケーターは主にトレンドの向きや強さを図る指標として使います。
トレンドの向きを把握しておくことで、流れに逆らったポジションを抱えたり、レンジ相場に振り回されるということを防ぐことができます。
また、FXの基本中の基本でもある、トレンドの方向に沿ってトレードする(順張り)際に役立つ重要な指標です。
まずは、次に紹介する代表的なインジケーターの特徴を理解して、今後のチャート分析に役立てていきましょう!
- 移動平均線
- ボリンジャーバンド
- 一目均衡表
移動平均線
移動平均線は世界中で最も使用されているインジケーターの1つで、過去の値動きの平均値(主に終値)を結び一本の線にしたシンプルな指標です。
移動平均線をチャートに表示することで、移動平均線の向きからトレンドが把握でき、移動平均線の角度からトレンドの勢いが判断できます。
また、移動平均線の使い方には設定期間の異なる複数の移動平均線を同時に表示させるものもあります。
例えば短期と長期の移動平均線を表示させ、長期のトレンドと短期のトレンドを同時に把握するといったように使い分けます。
他にも、長期移動平均線と短期移動平均線の2つの線がクロスしたゴールデンクロスやデッドクロスは最もポピュラーな売買サインの1つとして広く知られています。

移動平均線はトレンドの向きを把握できるシンプルな指標。
ただ複数の移動平均線を表示させて売買のタイミングを決めるなど、使い方はたくさんあるのです!
ボリンジャーバンド
ボリンジャーバンドは移動平均線から派生したテクニカル指標で、こちらも人気のトレンド系インジケーターとなります。
ボリンジャーバンドは中心線(移動平均線)とその上下に表示されたバンドで構成されており、一般的には中心線を含めた上下のバンド1~3本(±3σまで)で使われることが多いです。
中心線(移動平均線)の傾きからトレンドの把握ができるだけでなく、上下のバンドの広がりを見ることで、相場のボラティリティやトレンドの強弱を判断することが可能です。
一目均衡表
一目均衡表は一目山人という投資家が戦前に開発したと言われている非常に歴史のある日本製インジケーターです。
「転換線」、「基準線」、「雲(先行スパン1と先行スパン2の間)」、「遅行線」合計5つの指標で構成されており、トレンドの方向や強弱を知ることができます。
世界中で多くのトレーダーに使われる一目均衡表ですが、移動平均線と比べると使い方が複雑になります。慣れるまで少し時間がかかりますが、主な使い方をまとめたので、よければ参考にしてみてください!
代表的な一目均衡表の使い方
転換線と基準線
長・短移動平均線と同様、線の傾きやクロスをもとにトレンドの判断や売買ポイントのヒントになる
雲(先行スパン1と先行スパン2)
価格の下落を防ぐ支持帯や上昇を抑える抵抗帯として働く
遅行線
ローソク足のクロスで相場の転換を予測する判断材料になる

トレンド系を3つほど紹介しましたが、同時に表示させると判断基準が多すぎて迷ってしまうことも・・
なのでこれからトレードする方は、まずは最もポピュラーな移動平均線から慣れていくのがおすすめなのです!
オシレーター系インジケーター
次に解説する「オシレーター系インジケーター」はトレンドの過熱感や売買タイミングを図るのに使う指標です。
トレンド相場は永遠に続くわけでなくいつかは反転します。その際に転換点を見つけるヒントになるのがオシレーター系の役割なんですね。
ただトレンド発生時には機能しないことも多いため、トレンド系インジケーターと組み合わせる方もいます。
他にも、相場の勢いをオシレーター系で判断しエントリーや決済のタイミングを図るといった使い方もあります。
まずは代表的なインジケーターを確認してみましょう。
- MACD
- RSI
- ストキャスティクス
MACD
MACDはオシレーター系の中でも1、2を争う人気のインジケーターです。その理由の1つにMACDは多くのトレーダーに使われている移動平均線をベースに作られていることがあげられます。
MACDは「MACD線」、「シグナル線」、「ヒストグラム」の3つで構成されており、中でも「MACD線」は、2本の移動平均線の乖離幅をもとに作られた指標なので、移動平均線とセットで使うトレーダーも少なくありません。
また「0ライン」を中心にMACDが上にあれば上昇トレンド、下にあれば下降トレンドといったように直感的にトレンドの方向も把握できます。このようにMACDはオシレーター系インジケーターでありながら、トレンド系の役割も果たす指標でもあります!
MACDは初心者から上級者まで多くの方に使われるオシレーター系指標としておすすめできるテクニカル指標です。
RSI
RSIは「Relative Strength index」の略で、現在の相場が売られすぎなのか・買われすぎなのかを1つの指標で教えてくれるシンプルなインジケーターです。
RSIは上げ幅の合計/(上げ幅の合計+下げ幅の合計)で表すことができ、上昇の勢いが強いとRSIの数値が100%に近くなり、下降の勢いが強いと0%に近くなる特徴があります。
そして、一般的に数値が70%を超えてくると「買われすぎ」、30%という数値を下回ってくると「売られすぎ」という見方をし、売買のタイミングを計るのに用いられます。
一般的にMACDが大きなトレンドの転換を示すのに対し、RSIは小さな値動きの中での買われすぎ、売られすぎを計る指標として使われます。
ストキャスティクス
ストキャスティクスはRSIと同様に、売り・買いの過熱度を数値に表したものです。
RSIが70%、30%が買われすぎ、売られすぎの目安としてあるのに対して、ストキャスは80%・20%が設定され、一般的に「80以上で買われすぎ」「20以下で売られすぎ」という見方をします。
主に、80%より上のゾーンで2つのラインがデッドクロス(上から下に抜けるクロス)したら売り、20%より下のゾーンでゴールデンクロス(下から上へに抜けるクロス)したら買い、といった売買サインとして用いられます。

トレンドの方向や強さを把握するのがトレンド系インジケーター!
相場の過熱度を示し、トレンド転換や売買のタイミングを図るヒントになるのがオシレーター系なのです!
インジケーターの使い方
ここでは、インジケーターの使い方について解説していきます。
複数のインジケーターを組み合わせたり、ライン分析と併用する方法を説明しているので、自分のトレード手法を見つけるヒントにしてください!
2種類のインジケーターを使い分ける
複数のインジケーターを併用する際に最も代表的な使い方は、「トレンド系」と「オシレーター系」に使い分ける方法です。
大きな流れを把握するトレンド系インジケーターと売買タイミングを図るオシレーター系インジケーターを併用するトレーダーは多いです。
ここでは移動平均線とMACDを例に詳しく解説していきたいと思います。
移動平均線とMACDを組み合わせる
下の画像は移動平均線で下降トレンドと確認した後にエントリーを行い、MACDで売買のタイミングを図り利益確定を行った一例です。
2つの使い分け
移動平均線
移動平均線が傾いている方向(画像では下降トレンド)にエントリーする
MACD
MACDの「MACD線」と「シグナル線」のクロスをサインに利益を確定する
これは移動平均線の長期線と短期線のクロスをもとに利益確定を行うとタイミングが遅れてしまうため、「相場の過熱度」を示すMACDで、大きなトレンドの中の小さなトレンドが終わるタイミングを把握し、利確チャンスを逃さないようにしています。

このように各インジケーターの特長を活かしながらトレードに役立てていきたいのです!
次の記事では移動平均線とMACDのそれぞれの手法を解説しているので、ぜひ参考にしてみてください!
トレンドラインや水平線と組み合わせる
次に解説するインジケーターの使い方は、トレンドラインや水平線と組み合わせる方法です。
エントリー根拠の精度を高めるために、チャート分析のメインにトレンドラインや水平線を使い、移動平均線やMACDといったインジケーターを補助的に使うトレーダーもいます。
ここでは使用例として、トレンドラインのラインブレイクに移動平均線を組み合わせる方法を紹介します。
移動平均線+トレンドライン
まずはチャートに長期・中期・短期の3本の移動平均線を表示させ、トレンドの向きを把握します。
このとき下の画像のように、表示させたすべての移動平均線がトレンド方向へ順番に並んでいる状態を「パーフェクトオーダー」といい、強いトレンドを示すサインとして有名です。
そして、エントリーのタイミングはトレンドラインを用いて判断します。
トレンドラインとは?
トレンドラインとは始点と2点目を結んだ線であり、安値と安値を結んだ「上昇トレンドライン」と、高値と高値を結んだ「下降トレンドライン」の2種類に分けられます。
トレンドラインを引くことで、トレンドの向きや転換ポイントを計ることができます。
具体的にはトレンドラインを下抜けたことを確認して「売り」を行う方法です。
このようにトレンドラインの下抜けに移動平均線を用いて強い下降トレンドという根拠を加えることで、エントリーの精度が高くなるのです!

ここで紹介したのはあくまで一例。インジケーターを使った分析方法は無限と言えるほどにあるのだ!
インジケーターは厳選しよう!
ここで大事なこととして覚えていてほしいのは、インジケーターはたくさん表示するほどよいわけではないということ。
慣れないうちはインジケーターの数が多いほど精度が高くなると思いがちですが、実は指標が多くなると分析に迷いが生じたり、指標に頼りすぎることで逆に誤った判断につながる場合もあります。

そのため勝ってるトレーダーほどインジケーターを厳選しシンプルなチャート画面で分析していることが多いのです!
まずは多くのトレーダーが使用している代表的なインジケーターを使用し、徐々に組み合わせてみることをおすすめします。
FXインジケーター選びの注意点
絶対に勝てるインジケーターってあるの?
インジケーター選びの1つ目の注意点は、絶対勝てるインジケーターは存在しないということです。よく100%勝てる方法を「聖杯」と言ったりしますが、FXに必勝法はないとされています。
その理由は、そもそもテクニカル指標が価格を計算式に当てはめて視覚化したものにすぎないからです。
勝つポイントを教えてくれるサインではなく、あくまでもトレンドの向きや売買のタイミングを見やすくする補助的ツールとして使用するのが本来のインジケーターの役割なんですね。

また、各テクニカル指標は、トレンド相場・レンジ相場といった相場状況によってインジケーターの機能のしやすさが変わってきます。
トレンド狙いならトレンド狙い、レンジ狙いならレンジ狙いと自分の手法に合わせたインジケーターを選ぶことが大切なのです!
インジケーターを使わないトレーダーもいる
2つ目の注意点は、必ずしもインジケーターを表示する必要はないということです。
勝ってるトレーダーほどチャート画面はシンプルという話をしましたが、中にはインジケーターを一切使わずにライン分析だけでトレードする人もいます。
他にもローソク足やチャートパターンを見て分析する方法もあるので、インジケーターは極力使わず、チャートをとことんシンプルにして分析してみるのもいいかもしれませんね。
まずは少額から試してみる
これはどのテクニカル指標にも共通することですが、まずは少額から試してみることはとっても大切。
というのも、特に新しいインジケーターをチャートに表示させて過去チャートを見るとすごく勝てる気がするからですね(汗)
ですが、実際には止まってるチャートと動いてるチャートではまったく違います。
思い込みを捨てて、まずはその手法できちんと結果が出ることを確認してから元手やロットを増やしていきましょう!
FX会社をインジケーターで選ぶなら
最後にインジケーターを使ってトレードする方におすすめのFX会社を紹介します。ここで紹介するFX会社の取引ツールはインジケーターが充実しており、操作性も抜群。
また、少額から始めたい!という方のためにも1000通貨単位のFX会社も紹介していますので、自分にあった会社を選んで始めてください!
パソコンでトレードするなら!DMMFX
おすすめポイント
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Point.1
使いやすさ抜群の取引ツール
DMMFXはすべての取引ツールがブラウザ対応!機動性と使いやすさで取引ツールを選びたい方におすすめです。
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Point.2
インジケーターの設定が自由自在
インジケーターの充実度以外にも、トレードスタイルに合わせてインジケーターの色や太さを変更できる!
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Point.3
レイアウトパターンも最大6画面保存可能
設定したレイアウトを保存できるので、いろんなトレード手法を試してもチャート画面が複雑にならない!

パソコンの取引ツールと言ったらDMMFX!使いやすさ抜群でインジケーターの種類も充実しています!自宅でトレードする方におすすめなのです!
MT4が使える!外貨ex byGMO
おすすめポイント
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Point.1
MT4が使用できる
FX取引ツールとして世界中のトレーダーに愛されるMT4が使用可能!外貨ex byGMOオリジナルのインジケーターが47種類用意されていおり、自分好みのカスタマイズも可能です。
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Point.2
スマホアプリも多機能で使いやすい!
2020年7月にリリースされたスマホアプリ「外貨ex」は16種類のインジケーターが用意されています。GMMAやPivotなどマニアックなものも利用できます。
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Point.3
1万円程度の元手でFXができる
取引通貨単位が1000通貨単位となっているため、少額からでもトレード可能。10万円未満で始めたいトレーダーにおすすめのFX会社です。

MT4は47種類、スマホアプリは16種類のインジケーターが使える!また少額から始められるので初心者の方には嬉しいのです!
スマホアプリが使いやすい!GMOクリック証券
おすすめポイント
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Point.1
業界トップクラスの使いやすさ
GMOクリック証券はアイコンと白いボタンでデザインが統一し「見やすさ・使いやすさ」を追求したスマホアプリです。
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Point.2
アプリのテクニカル機能が充実している
12種類のインジケーターに加えて、ライン描画機能も11種類用意されており、スマホのテクニカル分析はこれ1台で十分!
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Point.3
インジケーターの組み合わせを保存できる
インジケーターの組み合わせを最大3パターンまで保存可能!毎回設定する手間が省ける便利な機能です!

パソコン・スマホどちらも多機能な取引ツール!さらに低スプレッド&高スワップポイントで、短期トレーダーから長期トレーダーまで多くのトレーダーが愛用しているFX会社なのです!
まとめ

インジケーターは基本的なものでも十分分析に役立ちます。
慣れてきたら、トレンド系とオシレーター系を使い分けたり、ライン分析を併用するなどいろんな方法を試していきたいのです!
この記事のまとめ
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インジケーターはトレンド系とオシレーター系に分類させる
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トレンド系はトレンドの向きや強さを図る指標として使い、移動平均線が代表的
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オシレーター系はトレンドの過熱感や売買タイミングを図るのに使う。MACDが代表的
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複数のインジケーターを組み合わせたり、ライントレードを併用してトレードする方法もある
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絶対に勝てるインジケーターは存在しない。いろんなものを試しながら自分に合ったインジケーターでトレードしよう
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インジケーターを使うなら、インジケーターの種類が豊富なDMMFXがおすすめ

FXインジケーターに関するQ&A
Q1.初心者の方におすすめのインジケーターを教えて下さい
A.トレンド系は移動平均線、オシレーター系はMACDが代表的です。中でも移動平均線は世界中のトレーダーが使用しており、ボリンジャーバンドやMACDは移動平均線をベースに作られています。
Q2.いろいろなインジケーターを試したいんですが、おすすめのFX会社は?
A.テクニカル指標が充実している取引ツールを使用することをおすすめします。YJFX!はパソコン専用チャート分析ツールMT4は47種類のインジケーターが使用可能です。