数あるテクニカル分析の中で、世界中のトレーダーが使用しているのがライントレードです。線を引くだけというシンプルな分析方法なので、初心者の方でも始めやすいのが特徴です。
ただ実際にラインを引いてみると、どうやって引けば良いのかわからず、気づいたらチャートが線だらけ・・ということもよくある話。
というわけで、この記事では3つのラインの引き方についてエフキャン編集部の「つのだ」が詳しく解説したいと思います。

実際のチャート画像を使ってわかりやすく解説しているので、ぜひ最後まで読んでほしいのです!
この記事を読んでわかること
FXでライントレードが有効な理由
水平線、トレンドライン、平行線の引き方と役割
FXでライントレードを活用する3つの方法
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プロも活用するライントレード手法
その名の通りライン(線)を使った「ライントレード」は、チャート分析の基本ということもあり、世界中のトレーダーが使っています。
また移動平均線などのインジケーターは使い方やパラメーターの設定が複数あるのに対して、ライントレードは手法も限られており、初心者の方でも始めやすい分析方法です!

シンプルな分析方法だけど、多くのトレーダーが使用しているライントレードはFXの基礎の基礎なのです!
FXでライントレードが有効なのはなぜ?
チャート分析の基本として、FXの世界で最も使われている手法といっても過言ではないライントレードですが、ではなぜ線を引くだけのライン分析がトレードに有効なのでしょうか?
それはライン分析の特長として、時間足に関係なく意識されるポイントが同じということが挙げられます。
意識されるポイントとは
意識されるポイントは「価格の節目」として注目され、それだけ注文が集まりやすく反発や転換が起こりやすくなります。そのためエントリーや決済などのタイミングとして用いられることも多いのです。
また、パラメーターのある移動平均線などのインジケーターは時間足によって変わりますが、ライン手法はどの時間足で見ても同じです。
これについては移動平均線とトレンドラインを比べて説明します。
移動平均線
まずは日足と1時間足チャートに移動平均線を期間(パラメーター)を20に設定し表示させてみます。
同じ20日移動平均線でも日足と1時間足では移動平均線の傾きや意識されているポイントもまったく異なります。さらに、表示させる本数やパラメーターの数値もトレーダーによってさまざまです。
トレンドライン
その点、トレンドラインは同じ安値から引けば時間足に関係なく同じ線になるので、意識されるポイントも同じです。これがライントレードが機能しやすい大きな理由なんですね。

時間足に関係なく同じ線になるということは、長期トレーダーから短期トレーダーまで多くのトレーダーが同じポイントを意識していることになるのです!
ライントレードには3つの線がある
ここでは3つのライン「水平線」「トレンドライン」「平行線」の引き方と役割についてイラストやチャートを使って説明していきたいと思います。
3つのライン
- 1トレンドライン
- 2水平線
- 3平行線(チャネルライン)
トレンドラインの引き方
トレンドラインとは始点と2点目を結んだ線であり、安値と安値を結んだ「上昇トレンドライン」と高値と高値を結んだ「下降トレンドライン」の2種類に分けられます。
また安値と安値を結んだラインは、価格が下がらないように支持していることから、サポートライン(支持線)とも呼ばれ、高値と高値を結んだラインは、価格が上がらないように抵抗していることから、レジスタンスライン(抵抗線)と呼ばれます。

レジスタンスラインとサポートラインは水平線でも解説するので、この機会に覚えておきたいのです!
そして、チャートにトレンドラインを引くことで、相場の方向性やトレンドの強弱を把握することができます。
トレンドラインでわかること
- トレンドの方向性
- トレンドの強弱
トレンドラインの役割についてはもう少し詳しく解説していきますね。
トレンドラインで方向性を把握する
トレンドラインを引くことで、レートがどの方向に向かっているのか?などの相場の方向性を判断することができます。
例えば、上向きなら上昇トレンド、下向きなら下降トレンド、横向きならレンジ相場といった感じで相場状況を把握します。
ちなみに、トレンド(相場の方向性)を判断する方法は、高値、安値を基準にしたものが最も有名です。
これはダウ理論に基づくトレンドの定義で、下の図のように高値と安値を切り上げたら上昇トレンド、反対に切り下げたら下降トレンドというようにトレンドを判断します。
そしてトレンドラインを用いてトレンド(相場の方向性)を判断する場合は、次の写真のようになります。
トレンドラインが壁となり、「サポートラインを突き抜けない限り、上昇トレンドが継続する可能性は高い」と判断することができ、同様にレジスタンスラインなら下降トレンドの継続と判断できます。
このように、ラインを引くことで、相場の方向性をひと目で判断できるようになるのがトレンドラインの1つ目の役割です。
トレンドラインで相場の強弱を把握できる
トレンドの方向性だけでなくトレンドラインの角度を見ることで、そのトレンドの強弱も把握できます。
一般的に急角度なラインほど短命で、緩やかなラインほど続きやすいと言われています。
もう少し詳しく説明すると、上昇トレンドラインの角度が急なほど値動きの勢いが強く、その方向へ向かう力は強くなります。ただその分、上昇速度が速いためトレンドの流れは長続きせず短命に終わる可能性が高くなるというわけです。
逆にトレンドラインの角度が緩やかなほど値動きの勢いが弱く、その流れは継続しやすいと言われています。
ヒゲは含めるの?含めないの?
トレンドラインを引く際に、「ヒゲは含めるの?含めないの?」という話はよく聞きますが、一般的に有力なのは最大公約数(総合的に効いてそうなラインに引く)の考え方です。
当然ですが、トレンドラインも引き方は人それぞれですし、他の指標が意識されている可能性もあるため、自分が引いたラインが必ずしも機能するとは限りません。
高値同士、安値同士を結んで引いたとしても、途中でトレンドラインに到達しなかったり、はみだすことは多々あります。
なので、トレンドラインを使用する際には、もっとも意識されているところにラインを引いてざっくり方向性を見るのに役立ていきたいですね。

もしトレンドラインをエントリーの根拠にする場合は、ローソク足や移動平均線、この後解説する水平線などと組み合わせるのも方法の1つなのです!
水平線の引き方
水平線はその名の通り水平に横一直線に引いた線のこと。
水平線は引く際には、過去のチャートで何度も反発が繰り返されているポイントを探してラインを引くようにしましょう。
具体例を挙げると、高値・安値や、ダブルボトムのネックライン、価格の節目(キリ番)などが代表的なポイントです。
- 高値・安値
- ダブルボトムのネックライン
- 価格の節目(キリ番)
ただ実際のチャートでは、反発しているポイントはたくさんあるため、下の写真のように、総合的に効いてそうなラインを引くことをエフキャン編集部では推奨しています。

これからトレードする方は、まずは最もポピュラーな高値・安値から練習していくのがおすすめ!
水平線は誰が引いても同じラインになる
水平線は誰が引いても同じラインになります。その理由はトレンドラインと異なり角度がないため、引き方に違いが出にくいからです。
他にも水平線は価格レートそのものなので、時間足に関係なく同じラインが引かれやすいことも特徴の1つです。
例えば、「100.00円」や「120.00円」など価格の節目(キリ番)は時間足に関係なく同じラインになりますね。
特徴を確認したところで、次に水平線の役割について説明していきます。
水平線の役割
- 将来的に意識されそうな「相場の節目」を視覚化する
水平線は将来的に意識されそうな「相場の節目」を視覚化する
過去に意識されたポイントに水平線を引くことで、将来的に意識されそうな相場の節目を視覚化することができます。
節目とは「多くのトレーダーが意識するポイント」のことで、先ほど説明した高値・安値同士を結んだラインやネックラインが代表的な節目です。
また水平線は「レジスタンスライン(抵抗線)」と「サポートライン(支持線)」として機能し、何度も反発したり、ラインを抜けると価格が大きく動く特徴があります。なのでエントリーや決済の売買の判断に役立てるトレーダーも少なくありません。

「レジスタンスライン(抵抗線)」と「サポートライン(支持線)」は2つセットで「サポレジ(レジサポ)ライン」とも言います!
キャッチーな名前ですが、多くのトレーダーが意識する相場の節目になるのでしっかり押さえておきたいのです!
水平線はゾーン(価格帯)で把握する
水平線をトレードに用いる際には、ゾーン(価格帯)で把握することが大切です。
その理由は、そもそも水平線が複数の高値安値の中から最も効いてそうなポイントに引くものだから。
チャートに引いた水平線でピンポイントで反発することは少なく、少し手前や行きすぎてから反転したり、ライン付近で停滞することがよく起こります。
例えば、下のチャート画面のように、水平線付近で反発する際に、数Pipsの誤差は普通にあることなんですね。
なので、水平線を引く際は「このあたりの価格帯が抵抗として意識されているな」といった感じにまずは1本ラインを引いてみて、そこを中心としたゾーンで把握しておきましょう。

トレンドラインで相場の方向性を把握、水平線で意識されそうな相場の節目をゾーンで把握する。
それぞれの役割を理解して、使い分けていきたいのです!
平行線(チャネルライン)の引き方
最後に解説するのは、トレンドラインを応用した平行線(チャネルライン)です。
チャネルラインはまずはトレンドラインを引き、それと平行なラインを反対側に追加するという描き方をします。
また、チャネルラインはトレンドの方向性や強弱の把握に役立つだけでなく、「この範囲内で相場が動きそう」といった値幅を視覚化する役割があります。
平行線は利確ポイントとしても使える
チャネルラインは値幅を視覚化するため、利確ポイントとして使うことができます。
下の写真のように、チャネルラインの下限でエントリーした後に、上限を利益確定の目安にするといった感じですね。

水平線ほどメジャーなものではありませんが、平行線でトレードする方も少なくありません!
またエントリーはトレンドラインや平行線を基準に、決済は水平線を基準にするなど、ラインを使い分けるのもアリなのです!
ライントレードを活用する方法
ここではライントレードを活用する方法を紹介していきます。
ラインの引き方を理解したら、実際に使っていくことが上達への第一歩です。最後まで読んでみてください!
サポレジを売買に活かす
1つ目の方法はレジスタンスライン(抵抗線)、サポートライン(支持線)を売買に活かすことです。
すでにお伝えしましたが、トレンドラインや水平線はサポレジラインとして機能するため、ライン付近で何度も価格が反発したり、ラインを抜けると価格が大きく動く特徴があります。
そして、サポレジラインを抜けた後に性質が逆になることを「サポレジ(レジサポ)転換」と言い、トレンド転換のサインとして多くのトレーダーが注目しています。
またサポレジ転換を売買に活かす手法として、ラインを抜けてから戻りを狙うといった方法があります。トレンドが継続する場合、抜けた線に一度戻ってから継続するというパターンが結構あるんですね。
この戻ってきたタイミングで売買することを「押し目買い」「戻り売り」と言い、代表的なエントリー方法の1つです。
実際にこの手法を売買ルールとして使っているトレーダーもいるので、気になる方はぜひ試してみてください!
トレンドラインと水平線が交わるポイントを狙う
ライントレードで売買を行う2つ目の方法はトレンドラインと水平線が交わるポイントを狙うやり方です。
トレンドラインや水平線は役割が異なるため、トレーダーの中には複数のテクニカル指標を組み合わせて、売買根拠を増やしトレードする方もいます。
実際のチャートで説明すると、赤いトレンドライン(レジスタンス)と青い水平線(サポレジ転換)が交差していることがわかります。この2つのラインが重なるポイントはより有効性が高くなるんですね。

まずは各ラインの役割を1つずつ理解することが大切!
トレードに慣れてきたら、これらを組み合わせて自分に合った方法を見つけていきたいのです!
環境認識を活かしたライントレード
最後に紹介するのは環境認識を活かしたライントレードです。ライントレードに限った話ではありませんが、FXでは環境認識は欠かせません。
簡単に環境認識について説明してから売買に活かす方法を解説していきたいと思います。
環境認識とは?
環境認識とは目先の値動きではなく、俯瞰的に(広い視野で)相場の状況を把握することです。
上昇トレンド、下降トレンド、レンジ相場といったように相場環境を認識することから「環境認識」と呼ばれています。
また、FXでは一般的に【環境認識で相場環境を確認⇒シナリオを立てる⇒売買ポイントを決める⇒エントリー・決済】の流れでトレードしていきます。エントリー前に環境認識を行うことで、トレードの精度を高めるというわけですね。
環境認識をライントレードに活かす2つの方法
そして環境認識をライントレードに活かす際に押さえておきたい方法は次の2つです。
2つのポイント
- 1環境認識:長期足と短期足の複数の時間足のトレンドを把握する
- 2エントリー:長期足と同じ方向に、短期足でエントリーのタイミングを図る
環境認識の際に長期足と短期足の両方のトレンドを確認し、エントリーの際は長期足と同じ方向に、短期足で売買のタイミングを図るほうが望ましいとされています。
上の写真のように長期足が上昇トレンドだから、短期足で買いポジションを取れるところを探していこうといった感じで、トレードの方向性を決めておくと「売りかな?それとも買いかな?」と変に迷うことも少なくなります。
このように、ライントレードで分析する際には、長期足と短期足のチャート画面を分析してからエントリーしていきましょう。

例えば、デイトレードなら長期足として「日足、4時間足」を、短期足として「15分足」を分析するといった感じです。
ちなみに見る時間足はトレードスタイルによって異なります!
ライントレード手法におすすめのFX会社
最後にライントレードにおすすめのFX会社を紹介します。ここで紹介するFX会社の取引ツールはライン描画機能が充実しており、操作性も抜群です。
また、少額から始めたい!という方に1000通貨単位のFX会社も記載していますので、自分にあった会社を選んで始めてください!
スマホでライントレードするなら!GMOクリック証券
おすすめポイント
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Point.1
業界トップクラスの使いやすさ
GMOクリック証券はアイコンと白いボタンでデザインが統一し「見やすさ・使いやすさ」を追求したスマホアプリです。
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Point.2
11種類の豊富なライン描画機能
代表的な水平ライン、平行ラインから、上級者も愛用する「フィボナッチリトレースメント」まで11種類のライン描画機能が搭載されています。
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Point.3
ライン描画機能が他の時間足に反映できる!
チャートに引いたライン描画は時間足を切り替えても反映されます。環境認識には欠かせない機能です!

パソコン・スマホどちらも高機能な取引ツール!さらに低スプレッド&高スワップポイントで、短期トレーダーから長期トレーダーまで多くのトレーダーが愛用!
パソコンでライントレードするなら!DMMFX
おすすめポイント
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Point.1
使いやすさ抜群の取引ツール
DMMFXはすべての取引ツールがブラウザ対応!機動性と使いやすさで取引ツールを選びたい方におすすめです。
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Point.2
レイアウトの自由度が高い
チャートパターンを保存できるので、いろんなトレード手法を試してもチャート画面が複雑にならない!さらにチャート画面ではトレードスタイルに合わせてラインの色や太さを変更できる!
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Point.3
スマホアプリでも平行線が引ける!
DMMFXはスマホアプリも使いやすい!チャート画面に水平線や平行線がアプリでも引ける!

パソコンの取引ツールと言ったらDMMFX!使いやすさ抜群でラインの種類や色の変更機能なども充実しています!自宅でトレードする方におすすめなのです!
MT4が使える!YJFX!
おすすめポイント
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Point.1
MT4が使用できる
FX取引ツールとして世界中のトレーダーに愛されるMT4が使用可能!YJFX!オリジナルのインジケーターで自分好みのカスタマイズも可能です。
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Point.2
スマホアプリも使いやすい
2020年7月にリリースされたスマホアプリ「外貨ex」はシンプルで見やすいレイアウト、多彩なテクニカル指標を備えた高機能なFXアプリです!
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Point.3
1万円程度の元手でFXができる
取引通貨単位が1000通貨単位となっているため、少額からでもトレード可能。10万円未満で始めたいトレーダーにおすすめのFX会社です。

MT4以外にも、スマホアプリ「外貨ex」はとても使いやすく、少額から始められるので初心者の方には嬉しいのです!
まとめ

ライントレードは続けるうちに慣れてくるから、まずは高値安値が反発しているポイントに水平線を引いてみよう!
サポレジ転換を狙ったり、複数のラインを活用すれば、勝ちパターンを確立するヒントになるかもしれないのです!
この記事のまとめ
