この記事はチャートを使ったFXのやり方(トレード手順)について解説していきます。
そもそもFXで利益をあげるためにはチャート分析が欠かせません。ただ「分析って何から始めればいいの?・・・」という方も多いのではないでしょうか?
そこで、チャート分析の基本である「トレンドとは?」から、テクニカル分析についてエフキャン編集部の「つのだ」が解説していきたいと思います。

これからトレードを始める方に向けて、チャート分析に必要なことを余すことなく解説しているので、ぜひ参考にしてほしいのです!
この記事を読んでわかること
トレードを始める前に確認すべきポイント
トレンドをつかむ方法
3種類のテクニカル分析の特徴
環境認識からエントリーまでのやり方
気になるトピックをタップ!
ちなみにこの記事では、「FXに必要な元手」「覚えておくべき基本用語」などのFXの基本的な始め方については省略してるので、気になる方は以下の記事も合わせて一読ください。
トレードを始める前に
まずはトレードを始める前に確認しておきたい4つのポイントについて解説していきます。
FXのやり方①|自分のトレードスタイルを決める
トレードスタイルとは「1回の売買をどの程度の期間で完結させるか」ということを意味し、大きく4つのスタイルに分類できます。
同じFXでもトレードスタイルの違いによって、トレード方法や難易度、トレードに要する時間はまったく異なるため、まずは自分の生活スタイルや元手などを基準にトレードスタイルを決めておくことが大事。
各トレードスタイルごとの特徴の違いやおすすめのFX会社は次の記事で詳しく解説していますので、参考にしてください!
FXのやり方②|トレードをする通貨ペアを選ぶ
FXにはドルや円、ユーロといったメジャー通貨以外にもさまざまな通貨がありますが、通貨によりスプレッドや値動きの特徴も異なるのでトレードを始める上で通貨ペア選びは欠かせません。
これからトレードするなら「米ドル/円」と「ユーロ/ドル」をエフキャン編集部ではおすすめしています。
特にポンド系の通貨ペアは値動きが激しく初心者のうちは難しいと言われているので、慣れるまでは値動きが安定している米ドル/円やユーロ/ドルから始めてみましょう!
また、トレードする通貨ペア数については、トレードスタイルに合わせて考える必要があります。
スキャルピングなどの短期トレードなら2通貨程度でも毎日トレードチャンスがあるかもしれませんが、スイングトレードや中長期トレードは時間足が長くなるため、数通貨ペアを同時に分析するのもいいかもしれませんね。

どのトレードスタイルで始めるにしても、取引量が多く値動きが安定している米ドル/円とユーロ/ドルは外せないのだ!
FXのやり方③|トレードする時間帯を決めよう
トレードする時間帯については、サラリーマンの方なら仕事終わりの夜の時間帯というように大方トレードする時間は決まっていると思います。
ただここで押さえておきたいことは、FXには取引時間ごとに4つの市場があることです。
4つの市場時間帯
- 1オセアニア市場
- 2東京市場
- 3ロンドン(欧州)市場
- 4ニューヨーク市場
そして、時間帯によって値動きや取引量などの特徴が異なる場合があるので、まずは自分がどの市場の時間帯でトレードしているのかを確認しておきましょう。
例えば、日中忙しいサラリーマンならロンドン時間からニューヨーク時間にかけて、主婦なら東京時間からロンドン時間といった感じで確認しておきます。
各時間帯の特徴や癖についての詳細は以下の記事を参考にしてみてください。
やり方④|テクニカル分析を中心に相場を予測する
FXでは相場を予測する方法として「テクニカル分析」と「ファンダメンタルズ分析」の2つの方法があります。
2つの分析方法
テクニカル分析
為替レートの値動きを記録したチャートから、ラインやインジケーターなどのテクニカル指標を用いて将来の値動きを予測する方法
ファンダメンタルズ分析
政治・経済・地政学など為替相場に影響を及ぼす要因をもとに値動きを予測する方法
どちらの分析がいいのか気になる方もいると思いますが、これについては多くのトレーダーがチャートの値動きを見て売買の判断を行うため、テクニカル分析が重視される傾向があります。
他にも、為替市場は実需(実際の需要)は1割程度にすぎず、残りの9割は投機目的とも言われており、そういった経緯から株式投資などに比べてFXはテクニカル分析が有効という見方もあるんですよね。
なので、まずはテクニカル分析を中心にトレードし、ファンダメンタルズに関しては中長期的な目で、大きな流れを予測するのに役立てることをエフキャン編集部ではおすすめしています。

トレード前の準備は完了です!
トレードスタイルや通貨ペアが決まったら、次はチャート分析について解説していくのです!
チャート分析でトレンドをつかむ方法
チャート分析と聞くとラインを引いたり、インジケーターを表示させるといったことを思い浮かべるかもしれません。
ただFXのチャート分析で一番基本的なことは、トレンド(相場の流れ)を把握することといわれています。

投資の格言にも「トレンドは友(Trend is your friend)」という言葉があるように、相場の流れを見極めてその流れに乗ることはとっても大切な考え方!
特にFXを始めたばかりの方は最初に押さえておきたいポイントなのです!
ここではチャート分析でトレンドをつかむ方法について解説していきます。「トレンドって何?」という方でもわかるように基礎から説明していくので、ぜひ読み進めてください!
FXでいうトレンドとは?
トレンドとは一般的に「流行」を意味する言葉ですが、FXの世界では「相場の流れ」を意味します。
そして、トレンド(相場の流れ)は一方向に向かう「トレンド相場」と、方向感のない「レンジ相場」の2つに分類できます。
- トレンド相場|上か下、どちらかの一方向に相場が動いている状態
- レンジ相場|方向感のない相場(トレンドレスとも言われる)
トレンド相場は「上昇トレンド」と「下降トレンド」に区別できるので、ついでに押さえておきましょう。
また、チャートを意識してみると、実は「トレンド相場→レンジ相場→トレンド相場・・」を繰り返していることがわかりますね。

上のチャートをみるとトレンド相場とレンジ相場が重なってて区別しにくい部分も。
なので次にこの2つの相場を区別する方法を解説していくのです!
チャートを見て「トレンド相場」と「レンジ相場」を区別しよう
トレンドが理解できたら、チャートを見てトレンド相場とレンジ相場を区別していきます。
ただトレンドには明確な定義がなく「ここからここまでがトレンドである!」と一概には言えないんですよね・・・
「じゃあどうやってトレンドを判断すればいいの?」と気になる方もいると思うので、これについてはトレンドの定義として広く知られる「高値・安値」を基準にした方法を解説します。
トレンド分析の基本「ダウ理論」とは?
高値と安値を基準にトレンドを判断する方法は「ダウ理論」と言われる考え方に基づくもので、トレンド分析の基本とされています。
具体的には、下の画像のように高値と安値を切り上げたら上昇トレンド、反対に切り下げたら下降トレンドというようにトレンドを判断します。
ただ実際のチャート画面では値動きが不規則でトレンドを見分けにくいこともあるので、高値と安値を1つずつ確認しながら判断していきましょう。

トレンドの判断はチャート分析を続けるうちに慣れてきます!
「なんとなく上に向いているから上昇トレンド?」と判断するのではなく、まずは高値、安値を基準にしてトレンド相場とレンジ相場を区別してみよう!
トレンドの方向にトレードしよう!
大まかなトレンドの判断ができたら、実際にトレードを行います。
FXでは一般的にトレンドの方向にトレードするのが望ましいとされており、明確な上昇トレンドが確認できたら「買い」、下降トレンドなら「売り」で売買することを押さえておきましょう。

トレード前にトレンドの向きを把握しておくことで、流れに逆らったポジションを抱えたり、レンジ相場に振り回されるということを防ぐことができるのです。
ちなみに、このトレンドに沿ってトレードすることをトレンドフォローといい、FXにおいて最もポピュラーな売買方法なのでもう少し詳しく解説していきますね。
「押し目買い」と「戻り売り」を狙う
トレンドフォローの売買方法で最も代表的なものが「押し目買い」と「戻り売り」です。
「押し目買い」と「戻り売り」
押し目買い
上昇トレンド中に小さく下落(調整といわれます)したタイミングで買い注文をする方法
戻り売り
下降トレンド中に小さく上昇(調整といわれます)したタイミングで売り注文をする方法
下の画像のように、トレンドが継続する場合、トレンドとは反対の方向に価格が一度戻ってから再度継続するというパターンが結構あるんですね。
実際にこの手法を売買ルールとして使っているトレーダーもいるので、気になる方はぜひ試してみてください!

これでチャート分析の基本を押さえることができたのです!ただまっさらなチャートではトレンドを判断しにくいと思います。
そこで多くのトレーダーが用いているテクニカル分析について解説していきたいと思います。
テクニカル分析でトレンドとタイミングを測ろう
多くのトレーダーは「テクニカル分析」を用いてトレンドを把握したり、売買の判断を行っています。
そしてテクニカル分析には多くのテクニカル指標があり、ラインを引いたり、インジケーターをチャートに表示させるものなどさまざまです。
テクニカル分析に用いられる3つの指標
- 1ライン分析
- 2インジケーター
- 3チャートパターン
たくさんの指標を使えば良いというわけでなく、自分のトレード手法に合わせて使うことがとっても大切。
まずはこの3種類の指標の中から気になるものを選んで試してみてください!
ライン分析で相場の節目を視覚化する
1つ目のテクニカル分析はラインを用いた「ライントレード」です。取引ツールに搭載されている「描画機能」を用いてチャート画面に線を引いて分析します。
ライントレードの中で最も代表的なのがトレンドラインと水平線を用いた分析方法です。いずれも過去に反発しているポイントにラインを引くことで、相場の節目を視覚化する役割があります。
- トレンドライン:トレンドの向きや強弱を把握する
- 水平線:相場の節目を視覚化し、反発や転換ポイントを予測する
また、トレンドラインや水平線は「レジスタンスライン(抵抗線)」と「サポートライン(支持線)」として機能し、ライン付近で何度も反発したり、一度上に突破されたラインは、逆に下支えになるといった特徴があります。
そういったことから、ライン分析は多くのトレーダーが売買判断に役立てています。
ライントレードについて詳しく知りたい方は、下の「FXライントレード手法!」の記事を参考にしてください。
インジケーターを使って分析する
先ほど解説したライントレードは自分で線を引いて分析するものでしたが、「移動平均線」や「MACD」といったインジケーターをチャートに表示させて相場を分析する方法もあります。
インジケーターとは価格を計算式に当てはめて視覚化したもので、主にトレンド系とオシレーター系の2つに分けられ、それぞれ役割が異なります。
2種類のインジケーター
トレンド系
トレンドの向きや強弱を分析する指標
代表例:移動平均線、ボリンジャーバンド、一目均衡表オシレーター系
値動きの過熱度、買われすぎ・売られすぎを表す指標
代表例:MACD、RSI、ストキャスティクス

トレンドの方向や強さを把握するのがトレンド系!
トレンド相場は永遠に続くわけでなくいつかは反転します。その際に転換点を見つけるヒントになるのがオシレーター系なのです!
また次の記事では代表的なインジケーターの特徴や使い方を解説しているので、気になる方は参考にしてみてください。
チャートパターンで反転ポイントをつかむ
最後に解説するのは、値動きの形状に注目した「チャートパターン」による分析方法です。
相場は「トレンド相場とレンジ相場を繰り返す」とお伝えしましたが、もう少しチャートを意識してみると、トレンド転換や継続の際に規則性のある値動きをしていることがわかります。これがチャートパターンです。
さらに、チャートパターンには「転換型」と「持ち合い型」の2つに分類することができ、エントリーの判断材料にするトレーダーも多くいます。
2種類のチャートパターン
転換型
相場の天井や底値圏で出現する反転シグナルの1つ
代表例:ダブルトップ(ボトム)、三尊・逆三尊持ち合い型
トレンド途中に出現するチャートパターン。ブレイクすると再度トレンド方向に相場が動くことが多い
代表例:三角持ち合い、ペナント、フラッグ
またチャートパターンを分析で使用する際には、三尊やダブルトップなどの形を覚えるだけでなく、形ができた後の値動きをイメージしてトレードできるとよいとされています。

テクニカル分析は代表的なものでも十分に機能します!
まずは各テクニカル指標の特徴を理解して、気になる指標から試してみるのも1つの方法なのです。
環境認識からエントリーまでのやり方
ここまで、FXの基本でもある「トレンドをつかむ方法」と「テクニカル分析」について解説してきました。
次にチャートの分析から売買までのトレード手順を3つのステップに分けて説明します。
トレードの3つの手順
- 1環境認識
- 2売買シナリオを立てる
- 3売買のタイミングを図る
FXは一般的に【環境認識→売買シナリオを立てる→売買のタイミングを待つ】の順番にトレードするのが望ましいとされています。
ただ「環境認識?」「シナリオ?」といきなり言われてもよくわからないですよね・・・
なのでトレード手順を1つずつ順番に解説していきたいと思います。
トレード手順①:複数の時間足で環境認識を行う
環境認識とは目先の値動きではなく、俯瞰的に(広い視野で)相場の状況を把握することです。
上昇トレンド、下降トレンド、レンジ相場といったように相場環境を認識することから「環境認識」と呼ばれています。
環境認識のやり方はダウ理論に基づく高値、安値を基準としたものや、移動平均線やトレンドラインを用いる方法などトレーダーによりさまざまですが、環境認識から大きな相場の流れをつかむことで、より精度の高いトレード判断をすることができます。

トレンドが明確なシンプルな相場と、トレンドのないわかりにくい相場を比べればどちらがトレードしやすいかは一目瞭然。
どうせならトレンドが明確でシンプルな相場でトレードしたいのだ。
まずは環境認識を行って相場の全体像を把握しておきましょう。
環境認識は長期足から大きな流れを確認しよう
また環境認識の際に押さえておきたいポイントが、複数の時間足を確認することです。
この複数の時間足を分析することを「マルチタイムフレーム分析」といい、具体的には「日足、4時間足、1時間足」のように大きな時間足から順番に環境認識を行います。
もちろん、1つの時間足でルールを決めてトレードすることも可能ですが、複数の時間足のトレンドの向きが揃っている方が売買根拠も強くなります。
例えば、下の画像のように長期足(4時間足)の買いの根拠と短期足(15分足)の買いの根拠が重なるポイントを狙ったトレードはより精度が高くなるということです。

分析する時間足の種類や数は、トレード手法やスタイルによってさまざまですが、まずは「大きな時間足から分析する」ことだけは覚えておいてください!
環境認識で今の相場の状況が把握できたら、次に売買のシナリオを立てます。
トレード手順②:売買のシナリオを立てる
「シナリオを立てる」とはテクニカル分析を使って値動きを予測し、どのタイミングでエントリーや決済を行うのかを前もって考えることです。
一般的にシナリオを立てる際には、次の3つを押さえておくと良いとされています。
- 1チャート分析からシナリオを想定する
- 2シナリオが崩れると判断するポイントを決める
- 3シナリオを元にエントリー、利確、損切りの価格を決める
実際のチャートを使って解説してみたいと思います。
やり方①チャート分析からシナリオを想定する
下の画像は米ドル/円1時間足のチャートに移動平均線を表示させたものです。まずはチャート分析でトレンドの把握を行います。
なお、ここでは水平線と移動平均線をもとに上昇トレンドを判断しています。
上昇トレンドの判断材料
- 直近の安値と高値を切り上げている
- 移動平均線のゴールデンクロスを確認
そしてこれらの根拠をもとに価格が上昇するシナリオを立てれたら1つ目の手順は完了です。
やり方②シナリオが崩れると判断するポイントを決める
上昇するシナリオを描いた後は「こうなったら、シナリオが崩れる」というポイントを決めます。
今回は一度価格が上昇するもののダウ理論でいう高値を更新せず、上昇シナリオが崩れるパターンを想定しておき、「直近の安値を下抜けする=シナリオが崩れる」と判断しています。
上昇と下降のシナリオが立てれたら、最後にエントリーと決済ポイントを決めます。
やり方③シナリオを元にエントリー、利確、損切りの価格を決める
まずエントリーポイントについては上昇トレンド中の押し目買いを狙います。下の画像のように現在の価格から一度小さく下落し押し目を付けるのを待ってから買いエントリーを狙うといった感じです。
また、過去に意識されている安値や高値に水平線を引いて将来的に意識されそうなポイントを予測し、損切り・利益確定ポイントを決めればシナリオは完成です。

このように売買のシナリオが立てれたら、後は売買のタイミングを待つだけです。
そのためトレーダーの中には「環境認識とシナリオでトレードの勝負がすでに決まっている」という意見を持つ方も少なくありません。
環境認識でトレンドの把握、シナリオに沿ったエントリー・決済のポイントを想定できたら最後に売買タイミングを図ります。
トレード手順③:売買タイミングを図る
売買タイミングを図る際には、シナリオを立てる際に用いた時間足よりも短い時間足で売買タイミングを待つことが一般的。
先ほどの1時間足チャートのエントリーポイントを例にあげると、下の画像のように1時間足では細かい値動きは見れないので、5分足でエントリータイミングを待つといった感じです。
また、エントリーの判断基準は人それぞれですが、すでに解説した短期足の押し目買いと戻り売りを狙う方法が代表的です。
エントリーの次は利益確定と損切りポイントについて解説していきたいと思います。
シナリオをもとに損切りを設定しよう
シナリオを立てる際に反転するパターンを想定しておけば、根拠をもって損切りできます。
例えば、先ほどの押し目買いや戻り売りを根拠にしたトレードの場合、直近の高値・安値に損切りをいれるといった方法があります。
このように、「1つ前の安値を抜けてシナリオが崩れたから損切りする」といった明確な根拠があれば、損切りをためらって含み損が大きくなることもありませんね。
FXで最も大切なことは「大きく負けない」こと。大きな損失を出さないためにもまずは損切りを徹底しましょう。
利益確定ポイントも損切りとセットで考えておく
損切りと同じぐらい大切なのが利益確定(利食い)です。一般的に決済ポイントは損切りと利益確定をセットにして考えておくのが良いとされています。
具体的な利確方法には、損切り幅をもとに利確幅を1:1、1:2と割合で考える方法もあれば、テクニカル指標のシグナルをもとに決済する方法もあります。
また、慣れないうちは決済のタイミングが早すぎたり、ためらうことも多いと思いますが、損切りと利確注文を事前に設定しておく「OCO注文」を使えば機械的にトレードできます。
トレードに役立つ注文方法については、こちらの記事で解説しているので合わせて参考にしてみてください!
もう一度トレード手順をおさらいしておきます。
トレードの3つの手順
- 1複数の時間足で環境認識を行い、相場の全体像を見る。
- 2チャート分析からシナリオを想定する
- 3損切りと利確ポイントを決めて、エントリーのタイミングを待つ。

慣れないうちにあまりたくさんのテクニカル指標を表示するより、ライン分析と移動平均線のみにするなど指標を絞って分析するのがおすすめなのです!
トレードをスキルアップさせる三種の神器
テクニカル分析やトレード手順について解説してきましたが、トレードスキルはテクニカル分析だけではありません。
次に紹介する3つのポイントを押さえてスキルアップを図りましょう!
①トレードルールに欠かせない資金管理を身につける
「資金管理ってトレードスキルと関係しているの?」と感じるかもしれませんが、トレードルールを決める際に資金管理は欠かせません。
例えば、損切りラインや取引量(ポジションサイズ)を資金管理の計算をもとに決めるトレーダーもいます。
また「資金管理ってどうやるの?」という方は、エフキャン編集部で推奨している「損失許容額を元手の1~5%以内でトレードする方法」を試してみてください。
実際に「元手100万円、損失許容額は元手の2%」で計算してみるとこんな感じ。
このように1トレードあたりの損失額を決めておくことで、一度に大金を失ってしまうといった失敗を防ぐことができます。

FXでは「大きく負けないこと」がまず大切。初心者の方は1%~3%の範囲でトレードしてみよう!
②過去検証で明確なトレード手法を作る
検証とは自分が選んだ手法が実際の過去チャートで有効かどうかを確かめることです。
具体的な方法は、取引ツールの過去チャートをさかのぼる方法もありますが、トレーダーの中には、検証時間を短縮するために「ForexTester」や「練習君」などのツールを使って検証する方も多くいます。
また、検証を行う際には次の2つのポイントを押さえておくと良いとされています。
2つのポイント
- 1ルールはなるべくシンプルにする
- 2エントリー検証と決済の検証は分けて行う
検証の一例
ここでは、移動平均線とトレンドラインを根拠にしたトレードの勝率を計る検証例を紹介します。
トレード手順に基づいて検証内容を解説すると、3本の移動平均線で環境認識を行い、トレンド相場の際にトレンドラインを抜けたらエントリーするという売買根拠で検証します。
このようにまずは検証する手法を選びエントリーや決済ルールを決めて、その後時間足や通貨ペアなどの細かい条件を決めたら検証スタートです!
検証ルールの一例 | |
条件 | 短期、中期、長期の3本の移動平均線が同じ方向で順番に並んでいる(強いトレンド相場) |
エントリー条件 | 移動平均線の方向にトレンドラインを抜けたらエントリー |
損切り・利確ルール | 直近の高値・安値を基準に損切り。利確ポイントは1:1の損益バランスになるように設定 |
通貨ペア/時間足 | 米ドル/円5分足 |
検証期間 | 2016年3月~2016年6月 |
検証の際におすすめなのは、決済ルールをシンプルなものにするということ。
例えばこの検証ルールのように、損切り幅と利確幅を同じにすることで「エントリーポイントが適切かどうか?」という点に絞って検証することができます。
検証結果 | |
勝率 | 62% |
エントリー回数(1日平均) | 72回(2.1回) |
最後に勝率やエントリー回数などのトレード結果を出して検証終了です。
例えば上のように、検証した結果プラスになるとわかれば、トレード手法や売買結果に不安を感じることもなくなりますよね。
また、1日の平均トレード回数を把握することで、自分のトレードスタイルに適した手法なのかもざっくりわかります。

たしかに新しい手法を見つけて、チャートにインジケーターを表示させて過去チャートを見ると勝てそうな気がするな・・
でも本当に勝てるかどうかは検証してみないとわからない。面倒だけど検証は大事なのね。
③トレードノートをつけよう!
自分では環境認識から売買まで手順通りにうまくトレードできたと思っていても、自分の主観で判断していることも少なくありません。
そこで、トレードノートをつけることで、自分のトレードの良し悪しを客観的に分析することができます。
例えばトレードがうまく行かなかったときに、先ほど解説したトレード手順の【環境認識→シナリオ→売買タイミング】のどのポイントで判断を誤ったのかを振り返ってみるのも方法の1つです!
例えば、最初から損益バランスの悪いポイントでエントリーしていた場合、長期足の環境認識を振り返ってみるといった感じです。
他にも、エントリーのタイミングが早すぎる、遅すぎるといった場合は、シナリオや売買タイミングを見直してみるのも良いかもしれません。
また、そのときに思ったことや感情も踏まえて記録するといいと言われています。詳しいトレードノートの付け方については下の記事を参考にしてください!
チャート分析ツールが優秀なFX会社3つ
最後にチャート分析ツールが優秀なFX会社を3社紹介します。ここで紹介するFX会社の取引ツールはテクニカル分析機能が充実しており、操作性も抜群。
また、少額から始めたい!という方に1000通貨単位のFX会社も記載していますので、自分にあった会社を選んで始めてください!
スマホでトレードするなら!GMOクリック証券
おすすめポイント
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Point.1
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GMOクリック証券はアイコンと白いボタンでデザインが統一し「見やすさ・使いやすさ」を追求したスマホアプリです。
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Point.2
アプリのテクニカル機能が充実している
12種類のインジケーターに加えて、ライン描画機能も11種類用意されており、スマホのテクニカル分析はこれ1台で十分!
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Point.3
インジケーターの組み合わせを保存できる
インジケーターの組み合わせを最大3パターンまで保存可能!毎回設定する手間が省ける便利な機能です!

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パソコンでトレードするなら!DMMFX
おすすめポイント
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Point.1
使いやすく洗練された取引ツール
DMMFXの取引ツールはチャート分析から注文まですべてブラウザ版のツールで対応!機動性と使いやすさで取引ツールを選びたい方におすすめです。
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Point.2
インジケーターの設定が自由自在
インジケーターの充実度以外にも、トレードスタイルに合わせてインジケーターの色や太さを変更できる!
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Point.3
レイアウトパターンも最大6画面保存可能
設定したレイアウトを保存できるので、いろんなトレード手法を試してもチャート画面が複雑にならない!

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2020年7月にリリースされたスマホアプリ「外貨ex」はシンプルで見やすいレイアウト、多彩なテクニカル指標を備えた高機能なFXアプリです!
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取引通貨単位が1000通貨単位となっているため、少額からでもトレード可能。10万円未満で始めたいトレーダーにおすすめのFX会社です。

MT4以外にも、スマホアプリ「外貨ex」はとても使いやすく、少額から始められるので初心者の方には嬉しいのです!
まとめ

チャート分析の基本は自分のルールを持つこと!
まずは「水平線」と「移動平均線」などの代表的なテクニカル指標を使って、環境認識やシナリオを立ててみよう!
この記事のまとめ
