「プロトレーダーはMT4を使っている人が多い」なんてことを聞いたことがありませんか?
なんか人気のゲームタイトルみたいな名前ですが、実はこのMT4、FXの世界ではかなり有名な取引ツールなんです。
今回はそんなMT4の概要とMT4を使うメリットやデメリットについて、ひろぽんが解説していきます!

使うかどうか決める前に、MT4の良いところも悪いところも知っておきたい人はこの記事を読んでみてくれ!MT4が使える国内FX会社もまとめたぞ!
この記事を読んでわかること
世界基準の取引ツール「MT4」とは?
MT4の6つのメリットと3つのデメリット
MT4が使える2つの国内FX会社
気になるトピックをタップ!
MT4が使えるFX会社
FX会社 | おすすめポイント | 詳細へ |
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47種類のインジケーターが使用可能 | 公式 |
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チャート分析から注文までできる! | 公式 |
MT4(メタトレーダー4)って?
MT4(メタトレーダー4)とはロシアのMetaQuotes社が開発した金融商品の取引プラットフォームです。
FXの取引ツールとして非常に優れているにも関わらず無料ということから、世界中のトレーダーが愛用しています。
その人気の秘密は高性能なチャート分析機能と自由度の高いカスタマイズ性。
MT4を採用している海外のFX会社の数の多さからもその性能の高さは裏付けられています。

YouTubeにトレーダーがあげる動画でよくみるやつってこれのことか!なんかかっこいい見た目だな!
MT4の6つのメリット!
とにかく高機能と言われるMT4ですが、特に優れているところを6つピックアップしてみました!
6つのメリット
- 1無料で利用できる
- 2世界中にあるオリジナルインジケーターが使える
- 3デザインをカスタマイズできる
- 4スマホやタブレットでもアクセスできる
- 5MT4は動作が軽い
- 6その他のメリット(EAなど)
① 無料で利用できる!
1つ目のメリットは、海外の取引ツールがほとんど有料なのに対し、MT4は無料で利用できるところです。
一部の海外ソフトは利用手数料をとったり無料版では機能制限がかかりますが、MT4はテクニカル指標や描画ツールなどほぼすべての機能が満足に使える上に無料。
海外の高機能な取引ツールを試したい方は、MT4を利用してコストも抑えるというのはアリですね!
② 世界中にあるオリジナルインジケーターが使える!
MT4は50種類以上のテクニカル指標(インジケーター)や世界中のトレーダーが作ったオリジナルのテクニカル指標も利用できます。
MT4で使えるテク二カル指標(トレンド系)
移動平均線(Moving Average)
ボリンジャーバンド
一目均衡表
パラボリック(Parabolic SAR)
標準偏差(Standard Deviation)
GMMA
CM Strengthなど
プロトレーダーの中には自作のテクニカル指標を公開している人も多いので、憧れのトレーダーが作ったテクニカル指標を使えるかもしれませんね。
また気に入ったテクニカル指標の組み合わせを「定型チャート」として保存することもできます。
定型チャート保存の流れ
定型チャートの保存方法(3パターン)
①ツールバー(チャート)のアイコンをクリック⇒定型として保存
②チャート上の右クリックメニュー⇒定型チャートから定型として保存
③メニュー「チャート」⇒定型チャートから定型として保存
保存しておくと、チャートメニューから定型チャートを読み込むだけで保存したテクニカル指標の組み合わせを表示できますよ!
テクニカル指標の組み合わせ例
- MACD×RSI
- ボリンジャーバンド×移動平均線
自分のトレードスタイルに合わせたテクニカル指標を自由に選び、気にいった組み合わせは保存してチャート分析の効率を上げていきましょう。

ドル円はデイトレード用のテクニカル指標、ポンド円はスキャルピング用のテクニカル指標といったように、上級者には通貨ごとに別々の定型チャートを保存している人もいるぜ!
③ デザインをカスタマイズできる!
快適なトレードのために取引ツールのデザインを重視する方もいるのではないでしょうか。
MT4では自由に背景やローソク足の色を変更することができます!
下の画像はMT4をダウンロードすると基本配色として入っている色のプリセット3種類です。僕みたいに色をいじるセンスがない方でもここから選べます(笑)
※左から「Yellow On Black」「Green On Black」「Black On White」という名の基本配色
色をうまく変更すると、見慣れた色のチャートがある方でもそれに似せたカスタマイズとかもできちゃいます。これは少し上級テクニックですが、遊びの幅は無限大。
例えばGMOクリック証券の「プラチナチャート+」をいつも使っている方なら、MT4でその配色のチャートにすることもできるということです。
※GMOクリック証券の「プラチナチャート+」に似せて色を設定したMT4
自分が好きなデザインのチャートを使ってトレードできれば、モチベーションもあがるかもしれませんね。

俺は背景色を目に優しい緑にしてるぜ!緑色には心をリフレッシュさせる効果もあるらしいからな!
④ スマホやタブレットでもアクセスできる!
次のMT4のメリットは、スマホやタブレットからでもアクセスできること。
ほとんどの国内FX会社はパソコン用とスマホ用取引ツールの仕様が別物です。なのでそれぞれに別の長所があり、使い方も異なります。
例えばGMOクリック証券の取引ツールだと、
- 新規注文や決済は約定スピードが早い「はっちゅう君FX+」
- チャート分析は分析ツールが多彩な「プラチナチャート+」
- スマホの取引は「GMOクリック FXneo」
というように取引ツールごとに特長がバラバラです。「どれを使えば良いか迷うしややこしい!」と感じる方もいるのではないでしょうか(汗)
ですがMT4はパソコンはもちろん、スマホ・タブレットからでもアクセスできるため、パソコンもアプリも同じ仕様にしたい!という方にとっては便利です。
※MT4スマホアプリのチャートとレート画面
家でいるときはパソコンからMT4を、外出時にはスマホアプリからMT4を使うといったように使い方を分けるのも良いですね。
⑤ MT4は動作が軽い!
MT4はこれだけ高機能にも関わらず軽く、サクサク動くことも大きなメリットです。
通常、これだけ様々な機能を搭載しているとソフト自体のファイルサイズが大きくなり、少なからず動作が重くなったりします。
しかしMT4はソフト自体のサイズが非常に小さいので、起動も早く、チャートもすぐに表示できます。
これはスペックが低い(処理速度が遅い)パソコンからでも問題なく使えるという意味では最大のメリットかもしれません。
⑥ その他のメリット(EAなど)
MT4の主なメリットはここまでですが、ほかにも下に挙げられるメリットがあります。
- EAと呼ばれる自動売買プログラムを使えること
- そのEAを検証できること
EAと呼ばれる自動売買システムを使える
MT4ではEA(エキスパートアナライザー)と呼ばれるプログラムを使って自動売買ができます。
自動売買と聞くと「プログラミングの知識もいるんでしょ」と思うかもしれませんが一切必要ありません。ただ気に入ったEAを選んで導入するだけです。
しかも全体の8割程度のEAが無料なので、余分なコストをかけずに試すことができます。例えば下の2つが無料のEAとして挙げられます。
無料のEAの例
Ten MAs Wave EA
10本の移動平均線の組み合わせによる自動売買プログラム
MADX-073_UJ
2本の移動平均線とADXを用いた自動売買プログラム
プロトレーダーやFX会社が作ったEAも無料で公開されているので、数ある中から自分に合ったものを見つけるのも良いですね。
EAを検証することもできる
ここまでだけでも十分すごいですが、さらにEAの検証(バックテスト)を無料で行えるのもMT4のすごいところです。
MT4にあらかじめ入っている検証プログラムを使えば、設定したEAが特定期間内でどれくらいの成績だったのかを調べられます。
例えば「ゴールデンクロス、デッドクロスで売買したらどうなるか?」「MACDとRSIを組み合わせた売買ルールならどうなるか?」など、テクニカル指標を使ったEAの優位性を数字で表せるというわけです。

無料で使えるし「試しにおもしろそうなEAを検証してみる」ってのもいいよな!思わぬ発見があるかもよ!
MT4を使うデメリットってあるの?
多くのトレーダーご用達のMT4ですが、そんなMT4にも下に挙げられるようなデメリットはあります。
3つのデメリット
- 1MT4に対応しているFX会社が少ない
- 2多機能すぎて慣れるまで使いにくい
- 3ニュース機能には期待できない
① MT4に対応しているFX会社が少ない
多くの国内FX会社は独自に取引ツールを開発、提供しています。
なので世界中で多くのトレーダーが使っているMT4ですが、残念ながら国内で対応している会社は少ないです。
MT4は非常に優れたツールですが、チャート分析はMT4、注文はFX会社の取引ツールやアプリとなると少し不便を感じるかもしれません。
なので、MT4も使いたい人にとって対応している会社が少ないことはデメリットと言えるでしょう。
② 多機能すぎて慣れるまで使いにくい
また多機能すぎるため、慣れるまで少し時間がかかることもデメリットです。
多くのテクニカル指標や描画ツール、自動売買機能など、分析ツールとしては一流ですが、使い方などの日本語ガイドラインが不足しているため、初めての方は使いづらいと感じるかもしれません。
※2020年8月31日時点のチャート
上の画像を見てもらえばわかるように英語表記ばかり・・・しかもタイムゾーン(標準時間)は日本ではなく、ロンドンやニューヨークを基準にしていることが多いです。
これは設定次第では日本時間にすることもできますが、「パソコン操作にすら慣れていない・・・」という方は、先に国内の取引ツールで慣れておくのも1つの方法ですね。

多機能なゆえに初めて使う取引ツールがMT4ってのは、ちとむずいかもな。
③ ニュース機能には期待できない
MT4の最後のデメリットは、ニュース機能などの情報機能が不足していること。
そもそもMT4はテクニカル分析に特化した分析ツールなので、ニュース機能を搭載していません。
一方で国内FX会社は為替情報の収集を専門としている会社と提携しているため、取引ツールから質の高い情報を素早く手に入れることができます。
国内FX会社のニュース機能の例
- FXi24、MarketWin24などの為替ニュース
- アナリストレポート(為替動向や今後の値動きの見通しなど)
- 初心者向けの学習動画
なのでMT4を使うトレーダーには情報機能が充実している国内FX会社と併用している方も多いですね。
MT4のおすすめの使い方とは?
チャート分析ツールとしてのみ使う
それぞれのメリットを活かすために、注文を行うFX会社とチャート分析ツールを別にしているトレーダーは少なくありません。
具体的には、注文を行うFX会社はスプレッドが狭い会社を選び、チャート分析ツールはテクニカル指標や描画ツールに特化したものを使うといった感じです。
エフキャン編集部でも、MT4はチャート分析ツールとしてのみ使うことをおすすめしています。
そうすることでMT4の高度な分析機能も使いながら、自分のトレードスタイルにあったFX会社を利用できます!
その場合、MT4に対応したFX会社の口座を開設し、MT4を使える状態にしておきましょう。

MT4はニュース機能がほとんどないから、注文をするFX会社はニュース機能が豊富なところにするなんてのもアリだよな・・・
MT4を使うときにおすすめなFX会社2つ
YJFX!
おすすめポイント
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Point.1
MT4を分析ツールとして使える
YJFX!ではMT4をチャート分析ツールとして使えます。チャート分析は高性能な分析機能が使えるMT4、注文は使いやすいYJFX!の取引ソフト「外貨ex」といった使い分けができます。
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Point.2
ニュース機能が便利
有名なヤフーグループの1つということもあり、YJFX!はニュース機能が豊富。FXi24という情報サービスから、24時間リアルタイムで質の高い経済ニュースが得られます。
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Point.3
1000通貨からトレードできる
1000通貨単位のトレードに対応しているのもYJFX!の魅力。1000通貨のトレードは1万円程度の元手から始められるので、あまり多くの元手を用意できない方やリスクを抑えて始めたい方にもおすすめです。

MT4を使える王手FX会社と言えばYJFX!。チャート分析ツールとしてMT4を使いながら、ニュースはYJFX!の取引ツールで確認するという流れだと情報もしっかり集められるな!経済指標が発表されると通知が来る設定もできるから便利だぞ!
FXTF
おすすめポイント
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Point.1
FXTFならMT4から注文できる
FXTFはMT4を本格的に使えるFX会社で、MT4から直接注文することができます。チャート分析⇒注文の流れでいちいち別の取引ソフトを使うのが面倒な方にとっては非常に便利ですね。
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Point.2
MT4×最狭水準のスプレッド
またMT4を経由しているにも関わらず、スプレッドはFXTFの狭い水準を適用。なので、業界最狭水準のスプレッドでMT4から注文できることになります。
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Point.3
独自のテクニカル指標をMT4で使える
FXTFのMT4はダウンロードした時点でFXTF独自のテクニカル指標が使えるのもすごいところです。例えばチャートに「FXTF-JapanTime」というテクニカル指標を反映させるとチャートを日本時間で表示できます。MT4のデメリットの1つを消せちゃうってわけです。
【FXTF】MT4の日本時間への設定方法
FXTFのMT4はタイムゾーンを日本時間へ設定するのが非常に簡単です。具体的には下の3ステップですみます。
日本時間への設定方法3ステップ
- 1FXTFのMT4をダウンロードする
- 2ナビゲーターウィンドウの「インディケータ」から「FXTF-JapanTime」を見つける
- 3反映させたいチャート上にドラッグ&ドロップまたはダブルクリック

MT4から注文までできるのはFXTFだけ。しかも通常MT4のスプレッドは広いけど、FXTFのスプレッドが適用されるからスプレッドを狭く抑えられるぞ!日本時間も簡単に見られて便利だし、MT4を満足に使いたいならFXTFを利用するのがおすすめだぜ!
「MT4とは?」のまとめ

MT4は高性能なチャート分析機能と自由度の高いカスタマイズ性がやっぱり売りだよな。使い方は人それぞれだけどチャート分析ツールとして優秀なのは間違いないから、一度お試し感覚で使ってみるのが良いぞ!
この記事のまとめ
