そもそも注文方法って?

一般的にFXは「なんだか難しそう」というイメージをもたれることが多いです。

しかし、FXの取引で行うことは非常にシンプル。

通貨が安くなったら買い、高くなったら売る、これだけです。

しかし、FXのレートは24時間常に動き続けているので、仕事や家事などの忙しい時間に、取引チャンスが来た場合、得られるはずの利益をみすみす逃してしまうことになります。

そんな時に役立つのが、注文方法です。
注文方法とは、通貨の売買をいつ、どのタイミングで行うのかを決めるということです。

分かりやすく言うと、注文方法を使えば自分が働いているときでも、寝ているときでも、取引チャンスを逃さないようにすることができるのです。

しかし、注文方法といっても、細かなものを含めるとその種類はかなり多いです。
もちろん、全部覚えられるなら、それに越したことはありませんが、多くの人は頭が混乱しちゃうと思います。

そんな人たちのために、絶対に覚えておくべき基本的な注文方法、知っておくと便利な注文方法についてまとめました。

「この注文方法は知っているな」という方もいると思うので、そんな方はドンドン読み飛ばしてくださいね!

基本的な注文方法

それでは、絶対におさえておくべき注文方法を確認しておきましょう。

FXを始める上で、基本中の基本であり、知らずに取引するのは無謀と言ってもいいぐらい重要な注文方法です。

しっかりと確認しておきましょう。

成行注文

成行注文は、最も基本的な注文方法であり、レートや時間を指定せず今の水準で売買を行うことです。

FXを既に始めた方はご存知かもしれませんが、取引画面を開くと次の画像のように、買いと売りの注文ボタンがある画面に映ります。


SBI FX トレードの取引画面

ここにある売り注文ボタンか買い注文ボタンを1回タッチするだけで、成行注文が送信され、取引が成立します。

いつでも、ポチっと売買ボタンを押すだけですぐに取引が成立するので非常に便利です。

どうしても今買いたい!売りたい!というときは、成行注文での取引がうってつけですね。

ただ、レートが激しく動いているときは、注文ボタンに表示されている価格より高い(あるいは安い)レートで取引が成立する可能性があることに注意です。

まさに、「成り行きで取引価格が決まる注文方法」といった感じですね。

指値注文・逆指値注文

指値注文

指値注文という名の通り、レートの価格を指定して、実際にレートがその価格になれば取引が成立するという注文方法です。

成行注文とは異なり、一度レートを指定してしまえば、操作を行う必要がないので、
家事や仕事などで忙しいときに取引チャンスが来ても、取引を成立してくれます。

指値注文
自分の買いたい値になると、自動で買い注文を実行してくれる
指値注文2
自分の売りたい値になると、自動で売り注文を実行してくれる

ただ、指値注文の場合、思っていたよりレートが有利な方向に動いても指定したレート以上の利益を得ることはできません。

逆指値注文

「逆指値注文」とは、「指定の価格以上になれば買いの成行注文を出す」、「指定の価格以下になれば売りの成行注文を出す」という一定の条件をつけて発注する注文方法です。

これは「損切りしたいとき」や「これからレートが上がると予想されるとき」によく使われます。

逆指値注文
狙った値で自動で損切を行ってくれる

FX初心者の方にオススメなのは損切り対策のためだけに逆指値注文を使うことです。

というのも、FX初心者が相場の流れを適切に予想するのは難しく、「買いの逆指値注文を入れたけど、そのまま相場が下がった」という事態が発生してしまう可能性が大きいからです。

ここまでは成行注文、指値注文、逆指値注文の3つを紹介しました。

ここからは知っていると何かと便利な注文方法を紹介しますね。

何かと役立つ注文方法

IF DONE注文

IF DONE注文とは新規注文と決済注文をセットで出す注文方法です。

指値注文や逆指値注文が、「レートが100円になれば買う」「レートが102円になれば売る」と別々に注文するのに対して、

IF DONE注文では「レートが100円になれば買って、102円に動いたら売って利益を出す」「レートが100円になれば買うけど、相場が下がりそうだから99円になったら売って損切りをする」といった感じで買いと売りのタイミングを同時に1回で決めることができます。


IF DONE注文 100円で買い、102円で売る場合

IF DONE注文 100円で買い、99円で売る場合

また、IF DONE注文を利用すれば、「買いと売り」の両方の注文を自動的に済ませることができるので、ロンドン市場やニューヨーク市場などのレートが大きく変動する時間帯に取引できない人でも、取引チャンスを逃さず利益を狙いに行くことができます。

OCO注文

OCO注文を利用すれば、「現在のレートよりも高くなれば売り、安くなれば買い、どちらかの取引が成立すると、もう片方の注文はキャンセルされる」という注文を出すことができます。


ヒロセ通商公式HPより引用

つまり、レートが上がれば利益を得ることができ、下がってしまった場合でも損切りを行ってくれる注文方法なのです。

この注文方法は、今後レートが大きく動くと予想されるけど、上がるか下がるか分からないという状況に有効です。

2016年のアメリカ大統領選挙などが典型的な例でしょう。

当時、トランプ大統領の過激な発言やその姿勢から、多くの日本人が「次の大統領はヒラリー氏で間違いないだろう」と考えていました。

しかし、開票されていくにつれて、徐々にトランプ氏の勝利の可能性が濃くなり、米ドル/円のレートは数分間の間で2円以上も急落。


2016年 アメリカ大統領選挙時の米ドル/円のレート

結果的に、ヒラリー氏の勝利を疑わずにトレードしていた人は損をしてしまいました。

ここで注目すべきなのは、ヒラリー氏の勝利を信じていた人の中でも、OCO注文をしっかりと活用した人は被害を最小限に抑えることができた、ということです。

というのも、今後のレートの動きが全く読めない状況でも、OCO注文さえしっかりと入れておけば、ヒラリー氏が勝ってもしっかりと利益を得ることができますし、トランプ氏が勝っても損切りされるので損失を最小に抑えることができます。

特に、FXの経験が浅い人にとっては、OCO注文を使えば、レート変動のリスクを恐れず取引チャンス時に積極的に取引できるので、是非とも活用してもらいたい注文方法です。

取引チャンス時は、各国の大統領選挙や金利政策、経済指標の発表など様々な種類があるので、これらのタイミングでOCO注文を試してみるといいでしょう。

IF OCO注文

IF OCO注文とは先ほど紹介したIF DONE注文とOCO注文を組み合わせた注文方法です。

具体的には、次の図のような注文方法となります。

レートが100円に動いたら買いが入るように指定し、102円になれば利確の売り注文、99円になれば損切りの売り注文を指定するという注文方法です。

この注文方法は、先ほど紹介したIF DONE注文とOCO注文の両方のメリットを兼ね備えています。

一度IF OCO注文をしてしまえば、買い注文から利確、損切りの判断も自動で行われるので
なかなか売り判断に踏み切れない人や取引に避ける時間をあまり用意できない人でも効率よく取引することができます。

最後に

今回紹介した注文方法はどれもFXトレーダーにとって基本的なものばかりですが、どれも欠かすことのできないものばかりです。

特に、何かと役立つ注文方法で紹介したIF DONE注文、OCO注文、IF OCO注文はレートが大きく動いたときに自分が取引できない状態でも自動的に取引してくれる優れモノです。

先ほども紹介したように、レートが大きく動く取引チャンス時は、各国の大統領選挙や金利政策、経済指標、と様々ですが、私が特に注意すべきだと思うのはアメリカの雇用統計です。

毎月第一金曜日の夜に発表され、ドル/円以外の通貨ペアにも大きな影響を与えることで知られています。

雇用統計についてはこちらの記事で詳細まで紹介しているので、参考にしてみて下さいね!