FXと言えば、ジグザグに動くチャートを見ながら安く買って、高く売るのが一般的ですよね。

しかし、FXではチャートが上昇するタイミング以外に、下落する時でも利益を狙うことができます。高く売って、安く買うという方法です。

このように上下に変動する相場で利益を狙うのがFXトレードの特徴です。

また、為替市場では24時間誰かがトレードしているので、タイミングによって相場変動の振れ幅は違っています。

シラホシ(デフォルト)

たしかにチャートはどんどん変化してますね。でもどうやって利益を狙うタイミングを判断するんですか?

エボシ(ワンポイント)

過去の相場をグラフで表したチャートの法則や傾向を分析し、これからの相場の動向を判断するのよ!

シゲ(興奮)

テクニカル分析ってやつですね!!

エボシ(内緒)

そうよ♪一見不規則に動いているようなチャートでも、一定の規則性や傾向などを読み解く事ができるのよ!

この記事では具体的なテクニカル分析の前に、初心者トレーダーが失敗するチャートの動きと対策について紹介していきます。図解と合わせて説明していますので、是非最後まで読んでみてください。

1. 取引前に全トレーダーが確認している共通のこと


エボシ(デフォルト)

まず始めに、常勝トレーダーが必ず行っているトレード準備について紹介するわ。

環境認識という言葉を聞いたことはありますか?

武士の戦いで例を挙げてみましょう。いきなり目の前にいる敵の軍勢と戦う前に、まずは高台から戦全体の状況を把握してから戦術を練ります。つまり戦では全体を見て、勢力が優勢なのか、劣勢なのかを判断する。これが戦での環境認識です。

同じようにFXトレードではチャートを見ていきなり取引するのではなく、長期相場を確認し相場全体の流れを大まかに掴んでから短期チャートを見てトレードします。

FXは常に相場が変動しているため、直近15分のチャートを見て相場が上昇していると思っても、その日は1日中相場が下落していることは少なくありません。

特に週明けの月曜日は、今までの相場を確認するだけでなく、その先1週間の経済指標などのイベントも確認します。そうすることで目先の上下に捉われないで、冷静にトレードできるのです。

シゲ(驚き)

お・・奥が深すぎるぜっっ!!FXトレードってやつは!!!!

2. テクニカル分析を用いたトレード失敗例

相場の環境認識を理解したところで、チャートイメージ図を用いたトレードの失敗例を紹介していきます。

今回は以下の5つの理由を挙げました。

  • ①長期・短期のトレンドが一致していなかった
  • ②ボラティリティが小さいときに無理してトレードしていた
  • ③トレンドの勢いにつられてしまった
  • ④逆張りでトレードするときに損切り・利確価格を設定していなかった
  • ⑤市場が切り替わる時間帯にトレードしていた

①長期・短期のトレンドが一致していなかった


長期と短期のトレンドが一致していない時に陥る失敗例です。先ほどの環境認識の続きと思って確認してみましょう。

5分足や1分足のチャートが下落しているから便乗し、売りのポジションを取ります。

しかし、すぐに相場の流れが反転して上昇し始めます。あとあと4時間足を確認してみると、上昇トレンドが一時押し戻されていただけだとわかりました。

この短期トレンドは長期トレンドの大きな波に飲み込まれていたため、一時的なものにすぎなかったのです。

1時間で何回もトレードをするスキャルピングやデイトレードなら、小さな利益をコツコツ狙うことは可能ですが、一度に大きな利益を狙って放置してトレードする場合は大きな流れに逆らっていないかどうかを判断する必要があります。

②ボラティリティが小さいときに無理してトレードしていた

相場が変動しない時に無理にトレードすると、かえって時間とお金を損失するリスクがあります。

相場が停滞する理由として挙げられるのがボラティリティ。FXだけでなく、投資全般でよく耳にする言葉なので確認していきましょう。

ボラティリティを簡単に説明すると、「値動きのしやすさ」を意味します。FXだと通貨の為替レートの変動のしやすさにあたります。
これはトレード人口や時間帯、流通している通貨取引量が大きく関係します。

通貨取引量とボラティリティ

  • ユーロドル・ドル円 ボラ小さい→相場が安定
  • ポンドや新興国通過 ボラ大きい→相場が不安定

ユーロドルやドル円といった通貨ペアは為替市場の半分の割合を占めます。ファンドや銀行などの機関投資家も自社のお金をユーロドル・ドル円等で運用しているため、極端に相場が上下するのは困ります。

なので、機関投資家などは相場が急上昇しても押し戻そうとするなど、なるべく相場を安定させながら利益を狙おうと考えます。それを分かっている他のトレーダーも極端な売買を控えるため、ユーロドルや米ドルなどのメジャー通貨は、値動きが少なくなり、ボラティリティは小さくなるのです。

一方で、ブレクジットにより大幅は下落を見せたポンドの通貨ペアは「殺人通貨」と呼ばれるぐらい値動きが大きく相場も読みにくいのが特徴です。

つまり、ボラティリティーが大きいです。

また、ドル円やユーロドルで使えるテクニカル指標がポンド系の通貨では役に立たないこともあるので、初心者の方はドル円やユーロドルで取引を行うことをお勧めします

時間帯に関するボラティリティ

24時間トレードが行われる為替市場には3大市場と呼ばれる時間帯があります。

  • ボラ小さめ「東京市場」9時~17時
  • ボラ大きめ「ロンドン市場」15時~24時
  • ボラ大きめ「ニューヨーク市場」21時~5時

朝9時から18時までは東京市場と呼ばれ、日本企業の取引が主軸になります。欧米に比べて通貨取引量も少ないためボラティリティは小さくなります。

値動きの変動が少なく一定の範囲内でチャートが上下に動く相場をレンジ相場と言い、東京市場に多く見られます。そもそも為替市場の70%がレンジ相場と呼ばれているので珍しいものでもありません。

また、前後で経済指標が発表されていない日や、週明けの月曜日などは相場も静かに変動します。

一方で夕方16時からロンドン市場が参入し、21時ごろになるとニューヨーク市場が参入してきます。つまり日本の夜の時間帯はボラティリティが大きく、値動きが激しくなります。

ボラティリティが小さいとどうなるの?

長期的チャートでもレンジ相場であったり、トレンドが見当たらない不規則なチャートだったときにトレードしていると無理にトレンドを見つけようと思ってしまいます。

ドル円のお昼の時間帯などが例に挙げられ、チャートをみていて退屈です。

また、全体の相場の行き先が不透明だと、小さな値動きに過剰に根拠なく反応し、チャートが反転し損切りになることがよくあります。

誰だって利益は狙いたいですが、必ずしも利益を狙えるチャンスがあるとは限らないのです。

市場は自分を中心に動いているのではなく、大きな流れの中に自分がいることを理解し、相場に従ってトレードすることを常に意識していきましょう。

③トレンドの勢いにつられてしまった

初心者の多くは短時間で急上昇した上の図のようなチャートをトレンドとして認識し、このまま利益を一気に狙える印象を持つと思います。

しかし、短期的に急上昇したチャート、相場に便乗してトレードすると痛い目にあうんですね。

図のような急上昇したチャートでは、便乗する人が多い反面、瞬時に利益を確定するトレーダーも多いです。

勢いがなくなってトレンドが反転し強制ロスカットに合うことも多いので、緩やかなトレンドチャートのときにトレードするように心がけましょう。

④逆張りでトレードするときに損切り・利確価格を設定していなかった

先ほどの短期的に急上昇・下落するチャートでは反転に伴うリスクを理解できたと思います。

長期チャートでの急上昇・下落の場合はトレードチャンスでもあります。実は反転のタイミングで利益を狙うことも可能なのです。このときに確認しておきたいテクニカルがボリンジャーバンドと移動平均線です。

ボリンジャーバンドとは相場のボラティリティを計測するためのテクニカルです。相場はスクイーズ(縮小)とエクスパンション(拡大)の繰り返しだという理論に基づいています。

移動平均線の傾きはトレンドを示しており、現在値のロウソク足との距離は勢いを示しています。為替レートのトレンドや勢いを判断する材料になるため、もっともポピュラーなテクニカル指標と言えます。

2つのテクニカルは過去のチャートに基づいた指標です。これらのテクニカル指標と現在の相場が大きく離れたときは、要注意です。
相場の流れが転換する可能性があるとトレーダーたちは判断し、売り買いの注文が飛び交います。

また15分足などの短期的はチャートにはテクニカルの精度は低く、4時間足以上のチャート図を判断材料にするのが鉄則です。

今回はチャートが反転した際の失敗例を紹介します。

チャートが動く方向にしたがって利益を狙っていくことを「順張り」と言うのですが、今回はチャートが急上昇した後、反転することを見越してトレードしているので「逆張り」で利益を狙っていきます。

逆張りはポジションを取るタイミングが判断しにくいだけでなく、利益がでても利益幅をあらかじめ決めていないと利益確定のタイミングを逃してしまうこともあります。

よくある失敗例としては、反転しなかったときに損切りできないことやせっかく反転しても利益確定のポイントを決めていなかったので再び反転して利益がなくなってしまうことが挙げられます。

上の図のようなチャートは相場の流れが反転していますが、そのままチャートが続いていく場合もあります。FXを始めたばかりの初心者にはその区別は難しいと思いますので、事前に過去チャートを見ながらシミュレーションしておくのもいいでしょう。

シゲ(やってしまった)

そのまま伸びるって思ってたら、見事に反転しちまったよ~

エボシ(ワンポイント)

練習すれば、チャートの癖もわかってきて利益獲得チャンスが広がるわ。頑張ってね♪

⑤市場が切り替わる時間帯にトレードしていた


市場が切り替わる時間帯は、それまでとは逆方向の相場になる傾向があります。

中でも、相場が比較的安定している東京市場からロンドン市場に転換する15時(夏時間は16時)ごろは要注意です。ロンドン市場参入者が意図的に相場を吊り上げることで東京市場のトレーダーに終止符を打たせることもあります。

またニューヨーク市場の民間投資企業のお昼休憩の時間帯も頭に入れておきましょう。
突然相場が緩やかになったり、急変することもあります。

切替前にあった利益が、市場をまたいで損失にかわってしまわないように気をつけましょう。

まとめ

FXトレードは目の前のチャートから利益を狙うのは当然ですが、週・日・時間・分のチャートを確認し、相場の全体像を掴んでから取引を始めるようにしていきましょう。

テクニカル分析には数多くの分析方法があるため、全部を丸暗記するのではなく自分の目でチャートを分析し必要なテクニカルだけを着実に理解していくことをお勧めします。

覚えておくべきポイント

  • ①長期・短期のトレンドを確認する
  • ②ボラティリティが小さいときに無理してトレードしない
  • ③トレンドの勢いにダマされない
  • ④逆張りでトレードするときは損切り・利確ポイントを決める
  • ⑤市場が切り替わる時間帯には注意する



CHAPTER2

これを知らないと失敗する?初心者が抑えるべきFXの5つのリスク!

CHAPTER4

FXで90%の敗者にならずに成功する方法【メンタル編】