この記事を読んで分かること

  • スワップポイントの基本的な仕組み

  • スワップポイントの計算方法

  • スワップポイントに関する注意点

スワップポイントとは

スワップポイントとは、FXで取引する2国間の通貨の金利差のことを指します。

例えば、豪ドル/円の通貨ペアを取引する際には、以下の図のように、オーストラリアの金利から日本の金利を差し引いた金額がスワップポイントとして発生するのです。

FXでは「安い時に買い、高くなったら売る」という取引で利益を得るのが一般的ですが、スワップポイントでも利益を得られます。

スワップポイントの仕組みは銀行預金の利息に似ていますが、ポジションを保有する限り、毎日スワップポイントを受け取れるのが大きな特徴です。

スワップポイントの計算(基本編)

ここからはスワップポイントについて知る上で重要な以下の3つの基本知識を紹介します。

  • スワップポイントの受取額はFX会社ごとに異なる
  • 取引量でスワップポイントの受取額が変わる
  • 通貨ペアによってスワップポイントは大きく異なる

スワップポイントの受取額はFX会社ごとに異なる

ポジションを保有する限り、毎日スワップポイントが発生しますが、受け取れる金額はFX会社によって大きく異なります。

例えば、豪ドル/円の受け取りスワップの金額をFX会社で比べてみると以下の通り。

FX会社 平均スワップポイント 年間スワップポイント 公式サイト

公式サイトへ
4.9円 1798円 公式

公式サイトへ
4.9円 1798円 公式

公式サイトへ
4.5円 1629円 公式

公式サイトへ
2.9円 1041円 公式

公式サイトへ
3.5円 1271円 公式

このように、FX会社によって、貰える金額に大きな差があるので、高いスワップポイントを配信しているFX会社で取引した方がお得と言えます。

また、日によってスワップポイントの金額が上下することも覚えておきましょう。

水曜日は3倍もらえる!?

  • FX取引をしていると、水曜日だけ受け取りスワップの金額が3倍になる時があります。

    「ラッキー!」と思うかもしれませんが、これは土日の間、世界中の金融機関が皆休みなのでその分が水曜日に配当されるためです。

    ここで注意しておきたいのが、「土日で取引ができない ≠ 為替の変動がない」ということ。

    土日は為替相場がほとんど動きませんが、大きな事件が起こったり、大口取引がある場合は、為替相場が大きく動くため経済ニュースを確認しておきましょう。

取引量でスワップポイントの受取額が変わる

1日に受け取れるスワップポイントの金額は取引量によっても大きく異なります。

1日ごとのスワップの受取額は以下の式によって算出されます。

<計算式>
1日のスワップの利益 = 取引量 × その日のスワップポイント

具体例として、1万通貨で取引した場合と、10万通貨で取引した場合の米ドル/円のスワップ受取額を計算してみましょう。

スワップ受取額を比較

■条件
・スワップポイントは1万通貨取引ごとに65円発生(FX会社「みんなのFX」を参考)

・1万通貨取引の場合

1(1万通貨) × 65円 = 65円となり、1日あたり65円のスワップポイントを受け取れます。

・10万通貨取引の場合

10(10万通貨) × 650円 = 650円となり、1日あたり650円のスワップポイントを受け取れます。

このように、取引量が多いほどスワップポイントの受取額が大きくなるのが特徴です。

通貨ペアによってスワップポイントは大きく異なる

スワップポイントの金額は取引する通貨ペアによっても大きく異なります。

金利が低く設定されている米ドル/円やユーロ/円などのメジャー通貨ペアは、2国間の通貨の金利差が小さく、スワップポイントによる受取額も少ないのが特徴です。

その一方で、トルコリラやメキシコペソなどのマイナー通貨と日本円などの低金利通貨を組み合わせた通貨ペアは、2国間の金利差が大きく、スワップポイントの受取額も高い傾向にあります。

ただ、経済状況によってスワップポイントの金額は常に変動するため、例外があることも忘れてはいけません。

以下にFX会社の各通貨ペアのスワップポイントの金額を表形式でまとめています。

FX会社選びの参考にしてみてください。

過去30日の平均スワップポイント比較表

FX会社 トルコリラ/円 南アランド/円 メキシコペソ/円 米ドル/円 豪ドル/円 NZドル/円 詳細
15.1円 69.5円 71円 6.4円 4.9円 4.6円 公式
15.1円 61.5円 53.3円 6.4円 4.9円 4.6円 公式
13.8円 60円 66.1円 2円 4.5円 5円 公式
1.1円 20円 70円 10円 2.9円 0.2円 公式
14円 59.6円 39.6円 7.7円 3.5円 3.3円 公式
公式
- 60.8円 - 6.9円 4.7円 4.7円 公式

更新日時:2020-10-19 22:00

メジャー通貨の特徴

  • 米ドル/円・ユーロ/円などのメジャー通貨は相場の値動きが安定し、低リスク取引がしたい方に向いている一方で、通貨間の金利差が小さいため、スワップポイントの金額はFX会社を問わず小さくなりがちです。

マイナー通貨の特徴

  • トルコリラ/円などのマイナー通貨は、相場の値動きが不安定なハイリスクハイリターン通貨ペアであり、通貨間の金利差が大きく、スワップポイントの金額は他の通貨と比べても高く設定される傾向にあります。

スワップポイントの計算に役立つ3つの知識

ここからはスワップポイントの計算に役立つ知識について紹介していきます。

スワップポイントの計算方法

さっそくスワップ運用をする際の計算方法を紹介しましょう。

以下の表は基本情報を通貨ペアごとに比較したものです。

通貨ペア 必要証拠金 年間スワップ 年間利益率
米ドル 106,341円 25,550円 24%
豪ドル 72,226円 8,030円 11%
南アランド 70,500円 43,800円 62%
トルコリラ 19,069円 29,930円 157%
※レバレッジは10倍、南アフリカランドは10lot(100,000通貨)で計算。
※調査日2019/8/14

ここからは表中の各項目について触れながら、スワップポイントの計算について紹介します。

必要証拠金

必要証拠金とはFX取引をする際に必要となる口座内にある資金のことです。

必要証拠金がFX会社が決めた最低ラインを下回ると強制ロスカットされてしまいます。

必要証拠金は以下の計算方法で算出され、取引量とレバレッジの大きさによって、必要証拠金の金額は大きく変わってきます。

<必要証拠金の計算式>
必要証拠金「通貨量」×「通貨ごとの為替レート」÷「レバレッジ」

<計算例>

・取引単位1000通貨・レバレッジ10倍のとき
必要証拠金=1,000通貨×100円(仮レート)÷10倍=10,000円が最低限必要になります。

<計算例>
・取引単位10,000通貨・レバレッジ25倍のとき
必要証拠金=10,000通貨×100円(仮レート)÷25倍=40,000円が最低限必要になります。

レバレッジをかける事で必要な証拠金は少なくなり、取引がしやすくなりますが、強制ロスカットのリスクにも注意してください。

強制ロスカットとは

  • 強制ロスカットとは自動的にポジションを決済するシステムのことです。

    FXではレバレッジを掛けることができる取引を行うことができますが、急な相場の変化があった場合、変化についていけず予想以上に損失が膨らんで借金を抱えるなんてことがあります。

    それを防ぐためにある一定割合以上の損失が発生した時、トレーダーの意志とは無関係に強制的に決済(損失を確定)して、損失を証拠金内に収めるシステムが存在しているのです。

年間スワップ

年間のスワップポイントは1日のスワップ(取引量 × その日のスワップポイント)×365(日)で計算しています。

(例)米ドル/円のスワップポイントが1万通貨当たり80円の場合

80(ドルスワップ/日)× 1(1万通貨) ×365(日)=29,200円/年

しかし、ここで注意して欲しいのはこの計算は1年間のスワップポイントの金額が同じと仮定しているということ。

実際には、FX会社がスワップポイントを引き下げる可能性もあるため、週あるいは月ごとの平均スワップポイントを計算することが重要です。

また、時期によっては政策金利の変動なども起こり得るため、日頃から経済ニュースをチェックしておきましょう。

年間利益率

年間利益率とは1年間スワップ運用したときの利益率のことで、年間スワップ÷必要証拠金で出すことができます。

(例)
25,550(米ドルスワップ/年)÷106,341(必要証拠金)×100(%)=24%

みんなのFXで取引した場合、年間利益率は米ドルで24%、トルコリラなら157%と圧倒的です!

トルコの情勢は不安定ですが、長期運用に耐えうる必要証拠金を用意できれば、スワップ運用で多額の利益を得られるでしょう。

FX会社ごとにスワップポイントの利益率を計算

続いて同じ計算式でFX会社別のスワップに対しての利益率を計算してみたいと思います。

FX会社 豪ドル NZドル 南アフリカランド
必要証拠金 29000円 28000円 29000円
26.4% 40.4% 188.8%
22.7% 31.3% 138.4%
21.4% 28.7% 138.4%
21.4% 35.2% 138.4%
28.9% 39.1% 151.0%

※南アフリカランド円(ランド円)は10万通貨で計算しています。
※調査日:2019年8月6日

このように、同じ必要証拠金でもFX会社によって利益率に違いがあるため、高いスワップポイントを配信しているFX会社を選びましょう。

スワップポイント計算の3つの注意点

スワップポイントを計算する際には、以下の3つのことに注意しましょう。

スワップポイントには買いスワップと売りスワップがある

FX取引でポジションを保有する際に気をつけたいのが買いスワップ売りスワップです。

買いスワップ・売りスワップ

  • 買いスワップとは

    買いスワップとは取引する際に買い(ASK)でポジションを保有した時のスワップポイントを意味します。

  • 売りスワップとは

    売りスワップは売り(BID)でポジションを保有した時のスワップポイントを意味します。

スワップポイントは上記の2種類に分類されるのですが、多くのトレーダーが忘れがちなのが売りスワップの存在です。

FXでは、「売り」でポジションを保有した場合、多くの通貨ペアで、スワップポイントを受け取れず、毎日一定金額を「支払いスワップ」として払わなければなりません。

例えば米ドルを円で購入(買いスワップ)する場合、政策金利の計算は

2.25%(アメリカの金利) - 0.1%(日本の金利) = 2.15%(金利差)

という計算式となり、政策金利の差がプラスですのでスワップポイントを受け取れます。

その一方で、米ドルを売却(売りスワップ)して円を購入する場合は、

0.1%(日本の金利) - 2.25%(アメリカの金利) =-2.15%(金利差)

という計算式になり、政策金利の差がマイナスであるため、スワップポイントを支払わなければならないのです。

売りでポジションを持った場合、多少の支払いスワップが発生するのは仕方ありませんが、支払いスワップで大きな存在が発生しないように、こまめに支払いスワップの金額を確認しておきましょう。

為替差益との損益合計

収益を考えると、長期の取引の場合、スワップポイントに加えて、為替差益も考慮する必要があります。

その理由は、スワップポイントで利益を得ても為替差益で大きな含み損が発生していたら、「利益<損失」となってしまい、結果的に損失の方が大きくなってしまうからです。

そのため、実際に取引する際は、常にスワップポイントの利益量と為替差益の含み損・含み益を見て、損失が膨らみすぎる前に損切りをする決断も必要となります。

税金と一緒に計算しよう

FXで多くの利益を得た場合、税金がかかります。スワップポイントも例外ではありません。

そのため、FXで多くの利益を得ている方は、税金支払い義務の有無について確認しておきましょう。

FX取引で発生する税金については以下の記事で詳しく紹介しているので、参考にしてみてください。

スワップポイントの計算(実践編)

では、スワップ狙いで長期のトレードを始めた場合、為替差益は無視すればいいのでしょうか?

結論から言うと優先すべきかを決めるのは「時と場合を見極めてから」ということになります。

為替差益との損益合計の詳細

では、どういった状況で優先させる方を決定すればいいのか?

為替差益と損益合計について【米ドル/円】を例として1ヶ月・6ヶ月・1年の3つの期間に分けて具体的に見ていきます。

1ヶ月米ドル/円を保有した場合

1ヶ月

取引条件

【期間】2019/08/02~2019/09/02
【レート】107.337円~106.194円
【取引量】10,000通貨
【レバレッジ】1倍
【スワップポイント】65円/日※2019年9月8日現在のスワップで計算

この取引条件で1ヶ月運用した時、 

ポジション利益:(106.194-107.337)(円/レート)×10,000(通貨)=-11,430円

スワップ益:65(円/日)×1(lot)(10,000円)×31(日)=2,015円

全体の収益:-11,430+2,015=-9,415円

6ヶ月米ドル/円を保有した場合

6ヶ月

取引条件

【期間】2019/03/01~2019/09/02
【レート】111.941円~106.923円
【取引量】1万通貨
【レバレッジ】1倍
【スワップポイント】65円/日※2019年9月8日現在のスワップで計算

この取引条件で6ヶ月運用した時、 

ポジション利益:(106.923-111.941)(円/レート)×10,000(通貨)=-50,180円

スワップ益:65(円/日)×1(lot)(10,000円)×184(日)=11,960円

全体の収益:-50,180+11,960=-38,220円

1年米ドル/円を保有した場合

1年

取引条件

【期間】2018/09/02~2019/09/02
【レート】111.082円~106.923円
【取引量】1万通貨
【レバレッジ】1倍
【スワップポイント】65円/日※2019年9月8日現在のスワップで計算

この取引条件で1年運用した時、 

ポジション利益:(106.923-111.082)(円/レート)×10,000(通貨)=-41,590円

スワップ益:65(円/日)×1(lot)(10,000円)×365(日)=23,725円

全体の収益:-41,590+23,725=-17,865円

結論

【米ドル/円】を1ヶ月・6ヶ月・1年と3種類の期間で取引しましたが、どのトレードでも為替差益とスワップポイントの収益はマイナスになってしまいました。

しかし、収益がマイナスになっているからといってポジションを決済しなければならないわけではありません。

取引している通貨ペアの先行きが怪しく、口座内にある必要証拠金が維持できない場合はすぐに決算するべきでしょう。

その一方で、今後の相場がプラスに好転したり、スワップが為替差益を上回る可能性もあるため、為替変動や金利変更のリスクが小さい場合ポジションの保有を続けるべきです。

その見極めは大変難しいですが、日頃から世界情勢の動向に目を光らせることである程度チャートの動きを予測可能です。

特に、トルコリラやメキシコペソなどの新興国通貨は、情勢が不安定なためチャートの動きも激しいですので、細心の注意を払って情報収集をこまめに行いましょう。

スワップポイントに関するよくある質問

Q1.1日にもらえるスワップはどうやって決まりますか?

A.1日のスワップの利益 = 取引量 × その日のスワップポイントで決まります。その日のスワップポイントはFX会社の公式サイトで通貨ごとに確認することができます。取引通貨量は人によって変わってくるので、それぞれの値をかけて計算してください。

Q2.スワップ運用におすすめの通貨には何がありますか?

A.平均的に金利の高い「トルコリラ」がおすすめです。ただ変動の激しい通貨なので資金に余裕をもって取引するようにしてください。

Q3.スワップ運用におすすめのFX会社はどこですか?

A.ヒロセ通商がおすすめです。スワップポイントは国内のFX業者の中でトップクラス!それに加え会社のブランド力もあるので安心して取引したい方にはこれ以上ない会社です。