FXを始めたいものの、色々な情報があふれていて「何から始めたらいいのか、わからない・・・」という方も多いのではないでしょうか?
数ある投資の中でも比較的シンプルなFXですが、とはいえ始めるにあたり最低限知っておいてほしいことは結構あります。
そこで、この記事では初心者の方がFXを始めるまでの流れについて、エフキャンの編集部の”つのだ”が解説していきます。

FXの用語や仕組みをイラストでわかりやすく解説してるので、ぜひ最後まで読んでほしいのだ!
この記事を読んでわかること
FXを始めるために必要な3つのこと
取引前に知っておきたい基礎用語
初心者が勝つための2つの相場分析
初心者が守るべき5つのポイント
ちなみにこの記事では「FXとは何か?」については省略してるので、FXの基本的な仕組みから知りたい方は以下の記事も合わせて一読ください。
気になるトピックをタップ!
FXを始めるために必要なこととは?
ではさっそく!まずはFXを始めるために必要な3つの点について見ていきましょう。
FXを始めるために必要な3つのこと
- 1投資資金(元本)を用意する
- 2トレードスタイルを決める
- 3FX会社で口座を開設する
投資資金(元本)を用意する
FXは売買によってお金を増やす「投資」なので、始めるにあたりまず売買の元手となる資金が必要になります。
ここで必ず押さえておきたいことが、FXは失っても問題ない余裕資金でトレードを始めるということ!
というのも、もし必要なお金でトレードして損失が重なってしまったら、リアルに生活に支障をきたしかねません。

「来月の生活費がスッカラカンに・・・」なんてことになったらマジで洒落にならないのね。。余裕資金で始めるってほんとに大事。
用意する元手の目安は?
ここで「いくらの元手を用意すればいいの?」と気になる方もいると思いますが、必要な元手は各FX会社ごとの「通貨単位」によって異なります。
なので余裕資金の目安として、1000通貨単位のFX会社なら1万円、1万通貨単位なら10万円程度の元手を用意しておきましょう!
なぜ元手によってFX会社を選ぶ必要があるの?という点については、次の章の「通貨単位」の項目で解説していきますね。
トレードスタイルを決める
もうひとつ、トレードを始めるにあたって決めておきたいのがトレードスタイルです。
トレードスタイルとは「1回のトレードをどの程度の時間で完結させるのか?」という売買期間の長さのこと。
陸上競技で例えるなら、短距離やマラソンなど種目によって「走る距離やペース」が異なるように、FXでも短期や長期などトレードスタイルごとに「1回のトレード時間や取引頻度」が異なります。
もし選んだトレードスタイルが自分に合っていないと「前日に夜遅くまでチャートを見続けて、次の日仕事に集中できない・・」というように生活リズムが崩れてしまうことも。
なので、まずは自分の生活スタイルや性格に合わせて、どのトレードスタイルでトレードするのかを決めておきましょう。
また記事の後半では4つのトレードスタイルのメリット・デメリットについて詳しく解説しています。
FX会社で口座を開設する
FX口座とはトレードに必要なお金を預けておくFX専用の口座のことです。
各FX会社で開設することができ、いくつ作ったとしても費用はかかりません。
ちなみに、このFX口座はネット上で申し込み可能で本人確認書類が手元にあれば、スマホからでも即日開設できます。
そして口座開設完了後、下の写真のような郵便物が登録した住所に送られてきます。封筒の中に記載されているIDとパスワードでFX会社や取引ツールにログイン!あとは口座に入金したらいつでもトレード可能です。
口座を維持する費用や手間もかからないので、1つに選べない…という方は複数のFX口座を作っても問題ありません。
まずは自分が気になるFX会社で口座を開設してみましょう。
以下の記事では実際に筆者が口座開設した手順を写真付きで説明しているので気になる方は参考にしてみてください。
自分にあったFX会社を選ぼう!
「そもそもFX会社ってどうやって選べばいいの?」という方は、次の記事でFX会社の選び方を詳しく解説しています。
人気ランキング以外にも、「スマホアプリや資金、スプレッド」など合計10項目でFX会社を徹底的に比較しています!これで自分にあったFX口座が見つかること間違いありません。
また、この記事の最後でも「おすすめFX会社3選」を紹介してるので、とりあえず初心者向けのFX会社で始めたい方は最後まで読み進めてみてください!
取引前に知っておきたい4つの知識
さてお次は、取引前に知っておきたい4つの知識を解説したいと思います。
4つの知識
- 1最低取引量を決める「通貨単位」
- 2元手以上の金額を売買できる「レバレッジ」
- 3FXの実質的な手数料「スプレッド」
- 4通貨の共通単位「Pips(ピップス)」
「FXって単語が多くて何から覚えていけばいいの・・」という方に向けてエフキャン編集部が必須単語を厳選しました!なので最低この4つは覚えておきましょう。
ではさっそく「通貨単位」から見ていきましょう!
最低取引量を決める「通貨単位」
FXで売買を行う際は1通貨、2通貨と細かい単位ではなく、1000通貨などまとめて注文するのが一般的です。
株式投資でも「任天堂の株を100株買う」などまとまった単位で株を買いますが、FXでも1000通貨ごと、1万通貨ごとに注文していきます。
そして、通貨をまとめて売買する際に使用する単位を「通貨単位」と言います。
ここで覚えておきたいのがFX会社によって最低通貨単位が異なるってこと!
株式投資は銘柄によって単位が異なりますが、FXはFX会社によって最低通貨単位が異なります。
例えば、GMOクリック証券やDMMFXなら1万通貨から、YJFX!や外為どっとコムなら1000通貨からトレードすることができます。
各通貨単位のFX会社 | ||
1000通貨単位のFX会社 | ![]() |
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1万通貨単位のFX会社 | ![]() |
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1000通貨、1万通貨の取引金額はいくら?
次に米ドル/円を1ドル=100円と仮定した場合の1000通貨と1万通貨の取引金額を計算してみましょう。
各通貨単位の金額
- 1000通貨の取引金額=1000ドル×100円=10万円
- 1万通貨の取引金額=1万ドル×100円=100万円

取引金額の数字だけ見ると大きな金額だけど、仕組みはとってもシンプルなのです!
また実際に用意する元手は100万円よりも小さい金額でOKです。これは次に解説するレバレッジという仕組みで「元手以上の取引ができる」からなんですね。
元手以上の金額を売買できる「レバレッジ」
レバレッジとは日本語で「てこ」を意味し、元手以上の金額をトレードできる仕組みのこと。
日本のFX会社だと最大25倍のレバレッジが使えるので、1万円あれば最大25万円分のトレードができます。
そのため計算上、1万通貨なら4万円、1000通貨なら4000円の 証拠金 でトレードできます。※米ドル/円:1ドル=100円で計算
各通貨単位の必要証拠金
- 1000通貨の必要証拠金=10万円÷25=4000円
- 1万通貨の必要証拠金=100万円÷25=4万円
ただ実際には、必要証拠金ギリギリの元手でトレードすると価格が不利な方向に少し動いただけで強制ロスカットされるので、ある程度証拠金に余裕を持たせてトレードする必要があります。
少なくとも1000通貨単位のFX会社なら1万円、1万通貨単位なら10万円程度の元手を用意しておきましょう!
そういうわけで、「通貨単位」と「レバレッジ」の次は手数料について解説します。
FXの実質的な手数料「スプレッド」
多くのFX会社では株式投資のように「1取引ごとに〇〇円」といった取引手数料はかかりません。
それに代わるものとして、為替レートに差を設けることでFX会社は利益を得ています。そもそも取引コストの仕組みが株とは異なるということですね。
もう少し具体的に説明すると、FXには「売値」と「買値」があり、FX会社は「売り」と「買い」のレートにわずかな差を設定しています。
このレート差を「スプレッド」と呼び、取引時の実質的な手数料となります。(下の写真では「0.2(銭)」の部分がスプレッド)

株式投資と仕組みは違えど、FXにもしっかり取引コストが発生することを覚えておきたいのだ!
スプレッドってどれくらいのコストなの?
米ドル/円のスプレッド「0.2銭」が実際にどれほどの取引コストになるのか計算してみましょう。
「0.2銭」とは1通貨あたりの取引コストです。
なので、1000通貨でトレードする場合は「0.2銭(0.02円)×1000通貨=20円」、1万通貨ではその10倍の200円が取引コストとなります。
- 1通貨→0.2銭(0.02円)
- 1000通貨→20円
- 1万通貨→200円
「けっこう低コストじゃん!」と思った方もいるかと思いますが、もちろんこれはトレードを繰り返すほど積み重なります。
例えば、スキャルピングなどの短期売買で1ヶ月間トレードした場合の取引コストを計算すると・・・
- 【条件:1万通貨単位、スプレッドは0.2銭】
- 1日のトレード回数:4回
- 1ヶ月のトレード回数:4回×20日=80回
- 1ヶ月の取引コスト:200円×80回=16000円
さらに、2万通貨で売買すると32000円ですから、なかなかの金額です(汗)
トレードを積み重ねると取引コストもそれなりになるということを踏まえた上で、自分のトレードスタイルも考えていきたいですね!
通貨の共通単位「Pips(ピップス)」
Pips(ピップス)とはFXで使用する通貨の共通単位です。主に値動きや値幅を表す際に使われます。
例えば、「〇〇Pips獲得!」みたいな感じですね!
- 今日のトレードは+20Pipsの利益だった。
- 昨日ユーロ/ドルが急上昇して50Pips動いた!
1Pipsの値幅はどれくらい?
Pipsは通貨の値幅を示す単位ですが、例えば米ドル/円のレートが1ドル=100.00円から100.01円に動いた場合「1Pips動いた」と表現します。
同様に、ユーロ/ドルのレートが1.1000ドルから1.1001に動いた場合も「1Pips動いた」と表現します。
つまり、対円通貨(クロス円)で値幅を計算すると「0.01円(1銭)」を1Pipsといい、単位がドルの通貨(ドルストレート)の場合「0.0001ドル」を1Pipsといいます。
Pipsは通貨の共通単位
「なぜ通貨の単位にPipsを使うの?」と思う方もいるかもしれません。
そもそもFXは異なる国の通貨を売り買いする投資なので、通貨によって単位が異なります。その際の共通単位として「Pips」が使われるということです。
各通貨ペアの単位の違い
- 米ドル/円(クロス円):円
- 豪ドル/ドル:ドル
- ユーロ/ポンド:ポンド
例えば、米ドル/円の単位が「円」や「銭」なのと同様、豪ドル/ドルやユーロ/ポンドなど、決済通貨がドルやポンドの場合も、当然単位が「ドル」や「ポンド」となります。
ここで「Pips」を使うことで、通貨ペアの単位を意識することなく統一した表記が可能になります。
つまり「Pips」とは通貨ペアに関係なく値幅を表すときに使用するものと理解しておけば問題ありません!

「いや~、昨日も+100Pipsの利益だったよ~」とかいいたい。。
FXにはいくら元手が必要なの?
通貨単位の項目では1000通貨単位のFX会社なら1万円、1万通貨単位なら10万円程度の元手でトレードできるとお話しました。
ここでは、各通貨単位ごとの特徴をさらに詳しく解説していきたいと思います!
3つの始め方
- 1少額からFXを始めるなら
- 2まとまったお金が用意できるなら
- 3デモトレードならお金がなくてもできる!
少額からFXを始めるなら
エフキャン編集部では少額(1万円~10万円)からFXを始める場合、1000通貨単位でトレードすることをおすすめしています。
必要証拠金の仕組みについてはすでに通貨単位のところでお話しているので、ここでは1000通貨単位でトレードするメリットを解説していきますね。
1000通貨でトレードするメリット
- 負けたときの損失が小さい
- 細かくリスク管理ができる
1000通貨単位でのトレードの特長は1回の損益が数百円~千円程度と損失リスクも低く、心理的な負担も少なくトレードできること。
失っても生活に支障をきたすような金額ではないので、初心者の方も気負わずにトレードできます。「アプリの操作や分析方法をたくさん練習したい!」という方にもおすすめです。

少額とはいえ実際の資金が動くわけなので、良くも悪くも本番としてプレッシャーを味わいながらトレードを続けることもできるのです!
他にも1000通貨でトレードするメリットは取引量を細かく調整できること。分散投資によるリスク管理もできますし、もちろん取引量を増やすことで大きな利益を狙うこともできます。
例えば「まずは1000通貨のトレードで損失を抑える、勝てるようになったら1万通貨のトレードで大きな利益を狙う」といった感じで自分のレベルに合わせて取引量を変えてみるのがおすすめです!
1000通貨単位でのトレードについてもう少し詳しく知りたい方は以下の記事も合わせて一読ください!
まとまったお金が用意できるなら
10万円以上のまとまった元手が用意できるなら1万通貨でトレードすることも可能です。
しかし1000通貨単位と比べて取引量が大きい分、損益額も大きくなります。なので元手を大きく減らさないために資金管理を徹底しておきましょう。
エフキャン編集部ではリスク管理方法として「1回のトレード損失額を元手の1~3%」にしてトレードすることをおすすめしています。
例えば100万円の元手で2%の資金管理でトレードする場合、1回のトレードの許容損失額は100万円×2%=2万円になるように取引量を調整するといった感じです。
それでは1万通貨のFX会社でトレードするメリットを説明します。
1万通貨のFX会社で始めるメリットとは?
1万通貨以上でトレードする最大のメリットとは、ずばり人気のFX会社が使えること。
代表的なDMM FXは口座開設数が約80万口座超え、GMOクリック証券は取引高国内1位(※)と実績だけでもすごさが伝わりますよね。そして人気の理由はなんといっても高性能な取引ツールやスマホアプリです。ファイナンス・マグネイト社調べ2012年1月~2019年12月
1万通貨を最低通貨単位としているため、必然的にトレーダーが扱う取引金額も多くなります。
そのため豊富な開発予算で充実した取引環境や高性能な取引ツールを提供できるというわけです。
実際GMOクリック証券のスマホアプリは「トレーダーの声をもとに開発されている」こともあり、機能性・操作性ともに五つ星!専業トレーダーの方にも人気です。
10万円以上のまとまった資金を用意できる方は、GMOクリック証券でトレードを始めるのもおすすめです。
デモトレードならお金がなくてもできる!
デモトレードとはお金を入金せず架空のお金でトレードができるシステムのこと。
実際のお金を使わず取引ツールの使い方を覚えたり、トレードでお金が動く感覚に慣れることができるというのはデモトレードのメリットですね。
ですが、あくまでデモトレードは架空のお金なので、実際にお金が増えたり減ったりするリアルな心理状態は味わえません。

デモトレードとリアルトレード(実際のお金でやるトレード)ではプレッシャーが全然違うのね…
なので「実際のお金でリアルな感覚を味わいたい!」という方は、デモトレードで取引ツールの使い方や売買の感覚を身に付けたら、まずは少額から始めてみることをおすすめします。
生活に合わせて選ぶトレードスタイル
記事冒頭でも説明したように、自分の生活に合ったトレードスタイル選びは欠かせません。
同じFXでもトレードスタイルの違いによって、トレード方法や難易度、トレードに要する時間はまったく異なります。
4つのトレードスタイル
各トレードスタイルごとの特徴を理解すると同時に、次のチェック項目も参考にしながら自分の生活スタイルに合わせて選びましょう。
トレードスタイルを決めるポイント
- トレードできる時間帯
- 自分の性格
- 用意できる投資資金

最後に「副業におすすめのトレードスタイル」も紹介しています♪
わずかな時間でトレードする「スキャルピング」
「スキャルピング」は短い時間で小さい値幅を狙い、コツコツ利益を積み重ねるトレードスタイルです。
注文してから決済するまでのポジション保有時間も数十秒~数十分とかなりの短期勝負になります。
なので「毎日決まった時間にトレードしたい」や「帰宅後にトレードしたい」など、日中の決まった時間でトレードを完結させたい方向けのトレードスタイルといえますね。
メリット
回転率が良いので、勝てるなら資金が増えるスピードは早くなる
リスク対策として指標発表時は避けるという選択もできる
長期のトレンドがない時でもエントリーできる
1回のトレードでガッツリ利益を狙うよりも、数時間の内に何度もトレードを繰り返し利益を積み上げていきます。なので勝ちパターンが確立できていれば資金が増えるスピードは早くなります。
デメリット
常時チャートを見続けないといけない
取引回数が多くなるため、スプレッドの負担が大きい
集中力と即時の判断が必要
一方で集中力が必要であることやスプレッドの影響が大きいこと、即断即決が必要なことなど、初心者の方には難易度が高いとされています。
また短い時間足のチャートほど「ダマシ」といわれる値動きや不規則な動きが多く、トレード経験の浅い方はかえって「相場に惑わされる」ことが多くなるかもしれません。
エフキャン編集部では上のような理由から、スキャルピングで始めたい方にはまず少額からスタートすることをおすすめしています。
もう少しスキャルピングについて知りたい方は、次の記事も合わせて一読ください。
取引を翌日に持ち込まない「デイトレード」
「デイトレード」はその名の通り、ポジションを翌日に持ち越さず、日中でトレードを完結させるスタイルです。
先程のスキャルピングに比べてポジション保有時間は数十分~数時間と長くなるため、定期的にチャートの確認ができる主婦・専業トレーダー向けのトレードスタイルです。
メリット
ポジションを翌日に持ち越さないため心理的負担が少ない
リスク対策として指標発表時は避けるという選択もできる
デメリット
手法次第ではチャートを1日中を確認する必要がある
デイトレードはこのあと説明するスイングトレードとスキャルピングの中間になりますが、一日中拘束されるというのが会社員の方には難点です。
在宅ワークの方や主婦向きのトレードスタイルといえるかもしれませんね。
1日30分でOK!初心者の方におすすめの「スイングトレード」
「スイングトレード」は1時間足~週足あたりで分析し、比較的大きなトレンドを狙いにいくスタイルです。
ポジション保有期間は数日~数週間ですが、チャート分析時間が1日数十分から1時間程度で済むというのが特長です。
出勤前や帰宅後などの時間で分析ができるため、忙しいサラリーマン向けといえますね。
メリット
チャートを見続ける必要がないので心理的負担が少ない
出勤前や帰宅後の時間でもできる
土日を使って翌週のトレード戦略をゆっくり考えられる
大きな値幅を取りにいくため、スプレッドの影響が小さい
他にもチャート分析の際にテクニカル的なダマシが少なく、相場分析がしやすいことから、エフキャン編集部では「初心者向け」としておすすめしています。
またスキャルピングやデイトレードと比べ、まとまった値幅を取りにいくので、小さな値動きを気にしなくていいというメリットも!
デメリット
マイナススワップの影響を受ける
短期売買に比べトレードチャンスが少なくなる
一方でチャンスが来るまで数日待つこともあるため、毎日トレードをしたい方やポジションを持ち越すと気になってしかたない・・・という方には不向きと言えるかもしれません。

スイングトレードはエントリーする際も焦る必要がなく、仕事終わりでも注文が間に合うのは嬉しいポイントなのです。
半ば放置でスワップも狙う「中長期トレード」
最後に紹介する「中長期トレード」は数週間~数ヶ月の大きな値幅を狙いながら、スワップポイントの利益も狙うトレードスタイルです。
スイングトレードと同様にチャートに張り付く時間が短く、相場の状況しだいでは週に1度の分析(仕込み)でもできます。
一度ポジションを持てば、半ば放置状態なのでスイング以上にゆっくりトレードしたい方向けといえるでしょう。
メリット
大きな値幅を取りにいくため、スプレッドの影響が小さい
チャートを見続ける必要がないので心理的負担が少ない
プラスのスワップポイントがつく
デメリット
マイナススワップの影響が大きい
まとまった資金が必要
トレードチャンスが少ない
基本的なデメリットはスイングトレードと同じくトレードチャンスが少ないこと。
スワップポイントの利益も狙う場合、スワップポイントを受け取れる方向のポジションを保有するスタイルになります。
中長期トレードの場合、狙う値幅が大きくなる分、損切りの際の損失額も大きくなります。そのためトレードの際は大きな値幅に耐えられるよう、ロット数を抑えて損失を限定することが大切です。
また、FX会社によりスワップポイントも異なるので、トレードしたい通貨ペアのスワップポイントがどの程度なのかも確認しておきましょう。
副業で始めるなら!スイングトレード
これまでにも何度かお伝えしていますが、エフキャン編集部では初心者の方ほどスイングでのトレードをおすすめしています!
また以下の記事ではサラリーマンがFXを副業で成功させるための3つのポイントを解説しているので、気になる方は一読ください!

ここからは、「何を勉強すればいいの?」という方に少し実践的な内容を説明していきます。フンバッテついてきてほしいのです!
勝つためにFXを勉強しよう!
FXで勝つためには、2つの分析方法「テクニカル分析」と「ファンダメンタルズ分析」の勉強は欠かせません。
特にテクニカル分析は、ほとんどのトレーダーが行っていると言っても過言ではありません!FXの必須科目として必ず覚えておきましょう。
とはいえ、初心者の方の中には「テクニカル?」「分析?」という方も多いと思いますので1つずつ解説していきますね。
FXには欠かせないチャート分析
チャートとは「過去の売買値動きをグラフ化したもの」です。ほとんどのトレーダーは「チャート」を見て相場を予測したり、売り買いの判断をしています。
ただ慣れないうちはチャート画面だけを見ても「どっちに動きそう」「どこで売り買いしよう」なんて検討もつかないですよね・・・
そこでチャートを分析するヒントになるのが「テクニカル分析」です!もう少し詳しく解説します。
テクニカル分析は「チャートを読み解く手助け」になる
テクニカル分析には「テクニカル指標」や「ライン分析」など多くの方法があります。
各テクニカル分析にはそれぞれ役割があり、相場の方向性や反転ポイントを可視化して「未来予測の手助け」をしてくれるって感じです!
上の2枚の写真はどちらも同じチャート画面なのに、水平ラインと移動平均線を表示させただけでもけっこう違って見えませんか?不思議ですよね~
まずは王道のテクニカル分析から身につけよう!
テクニカル分析には代表的なものとしては水平線やトレンドラインといったものがあります。
ライン分析
水平線
トレンドライン
平行ライン
フィボナッチライン
テクニカル指標
移動平均線
ボリンジャーバンド
MACD
RSI
他にもチャートやローソク足の形から分析する方法もあります。
また「どのテクニカル分析が一番いいのか?」という話はよく聞きますが、各分析方法には相性や得意不得意があり、トレードスタイルやトレード手法により使い分ける必要があります。

「一概にこれがいい!」と言いきれないのね・・・
なので初心者の方は「水平線」「移動平均線」などの王道のテクニカル指標を試しながら、最終的に自分なりの分析方法を見つけていきたいですね!
実践的なチャート分析の勉強手順は以下の記事でわかりやすく解説しています。今読んでいる「始め方」の続きになります!
通貨の未来を決めるファンダメンタルズ
ファンダメンタルズとは、政治・経済・地政学など為替相場に影響を及ぼす要因のことを指します。それらをもとに為替相場の中長期の方向性を考える分析をファンダメンタルズ分析と呼びます。
ここでは詳しく解説しませんが、ファンダメンタルズ分析の材料となる要素をいくつか例をあげてみます。
ファンダメンタルズ分析
金融政策、経済指標、要人発言、テロ、国際問題、地政学問題、災害
1つ1つの意味を解説しているとキリがないので、まずは「世界各国の経済状況が通貨の値動きに影響する」ということだけは覚えておいてください!
次に「ファンダメンタルズ分析って何に役立つの?」について説明していきたいと思います。
ファンダメンタルズ分析は何に役立つの?
ファンダメンタルズ分析は主に、中長期の為替相場の方向性を予測するのに役立ちます。ここは具体例を交えて説明していきます。
例えば「イギリスがEU(欧州連合)を離脱した」という出来事があったときに、それが為替相場にどう影響するかを予測すること(それを元に売買判断をすること)をファンダメンタルズ分析といいます。
「イギリスがEUを離脱したことで、しばらくはユーロ安になる可能性が高いんじゃないか?・・」など、漠然とした予測を行うイメージです。
一方で「◯◯円まで下落しそう。次は▼▼円で売買する」といった、具体的な値動きやトレードの売買タイミングはテクニカル分析を用いて行います。
といったようにファンダメンタルズ分析は中長期の方向感を予測する目的に役立てることをエフキャン編集部ではおすすめしています。
また、ファンダメンタルズってどんな要因があるの?過去の出来事をもっと知りたい!という方は以下の詳細記事を参考にしてみてください!
要人発言・経済指標発表には気を付けよう
テクニカル分析を中心にトレードする方も要人発言、経済指標発表などの注目イベントはチェックしておきましょう。
経済指標とは?
「経済指標」とは各国の政府や銀行が発表する統計結果のことです。毎月・四半期など定期的に発表されます。
代表的な経済指標
非農業部門雇用者数(略して「米国雇用統計」)※毎月第一金曜日
前月のアメリカの失業率、雇用者数の推移。アメリカの景気を表す最も重要な指標のひとつとして注目される。
GDP(国内総生産)※毎月下旬
国内で生み出された商品やサービスの付加価値の総額を表したもの。その国の経済成長や景気の動向を示す指標として注目される。
重要な発表ほど多くの投資家が注目するため、発表時刻の瞬間に急に価格が乱高下したりスプレッドが広がることが多く、特に短期でトレードする方は事前のチェックが必須です!
ちなみに、経済指標は各FX会社のスマホアプリの経済カレンダーが超便利。
FX会社のスマホアプリは分析以外にも機能が充実しているので気になる方は確認してみてください。
また、指標発表直後は値動きが激しいこと以外にも、相場の方向性も読みにくい特徴があります。
なので、慣れないうちは指標発表時は様子を見る。そして値動きが落ち着くまでトレードを控えることも大切です。

経済指標の確認には各FX会社のアプリにある「経済指標カレンダー」がとっても便利。
経済指標チェックはトレード前の日課と言っても過言ではないので、アプリをうまく活用して毎日欠かさずチェックしよう!
初心者トレーダーが守るべき5つのポイント
ここまで読んでみて「勝つためには相場分析だけやってればいいの?」と思った方もいるかもしれませんが、FXで勝つためには「大きく負けないこと」がとても大切です。
そのためにも、ここで説明する「初心者トレーダーが守るべき5つのポイント」をしっかり理解しておいてくださいね。
5つのポイント
- 1メジャー通貨でトレードする
- 2チャート分析は基本の「キ」
- 3レバレッジはかけすぎない
- 4逆指値(損切り)は必ずいれる
- 5トレードノートをつけよう!
実践的な内容について初心者の方にもわかりやすく解説してます!FXを始める前にぜひ読んでみてください!
メジャー通貨でトレードする
トレード前に通貨ペア選びは欠かせません。株式投資ほど銘柄は多くありませんが、「どの通貨ペアを選べばいいのかな・・?」と気になる方も多いと思います。
最初は代表的なメジャー通貨「米ドル・円・ユーロ」を組み合わせた「米ドル/円」や「ユーロ/ドル」をエフキャン編集部ではおすすめしています。
メジャー通貨は多くの投資家が売買し取引量が大きいため、急騰急落が少なく、スプレッドも狭いという特長があります。
一方で、「トルコリラ」「メキシコペソ」「人民元」などはマイナー通貨と呼ばれ、取引量の少ない通貨です。
取引量が少ないと注文の価格が飛んだり、急激な値動きが起きやすいことからエフキャン編集部ではあまりおすすめしていません。
他にもマイナー通貨のスプレッドは比較的広めに設定されており、「米ドル/円」が0.2~0.3銭のところ「トルコリラ/円」は1.6銭~と取引コストが5倍以上異なります。
メジャー通貨ならFX会社のレポートやニュースでも簡単に情報収集できるので米ドル/円、ユーロ/ドルといったメジャー通貨に絞ってトレードしていきましょう!
チャート分析は基本の「キ」
さきほど解説した、テクニカル分析を使ったチャート分析はFXの基本の「基」です。
そのために「ライン分析」や「テクニカル指標」を使い分けて自分の分析手法を見つけることが大切だと説明しました。
まずは1つずつ理論や法則、テクニカル指標の使い方を理解して使い慣れることが第一歩。
そしてこれからFXを勉強する方は、水平線や移動平均線などの王道のテクニカル分析から身につけていきましょう!
具体的な手順は以下の記事でも解説していますので、「本格的にトレードしていきたい!」という方は参考にしてみてください。
レバレッジをかけすぎない
レバレッジとは小さい元手で大きな取引ができるFXの仕組みのこと。10万円の元手で100万円分のトレードができるなど、レバレッジは賢く使うことで強い味方になります。
一方でレバレッジを大きくしすぎると過剰にリスクを高める危険性も。これについては具体例を交えて解説します。
②元手50万円で1000万円分の取引(レバレッジ20倍)
※1ドル=100円で計算
同じ元手でもレバレッジが大きくなれば取引量も大きくなります。仮にもし相場が1円マイナス方向に動くと、①前者は1万円の損失、②後者は10万円の損失になります。
さらにここから、元手に対する損失額の割合を計算すると、
②-10万円の損失→元手50万円に対して20%の損失
②後者は明らかにリスクを取りすぎていることがわかりますよね…

一度減った資金を取り戻すにはより大きなリターンが必要です。
このようにリスク管理はFXを行う上で最も大事!といっても過言ではないのだ。
またエフキャン編集部では損失許容額は元手の1%~3%を目安にしてトレードすることをおすすめしています。
逆指値(損切り)は必ずいれる
FXで大切なことは「大きく負けない」こと。損切りを入れなかったばっかりに1回のトレードで資金の半分を失って・・・なんてことになったら目も当てられません(汗)
なので万が一に備えて「新規注文と同時に必ず損切りを設定する」これだけは守るようにしましょう!
もし、損切りを入れずに含み損を抱えると「その含み損をなかなか確定(損切り)できない」ことがよくあります。これはプロスペクト理論(損失回避の法則)に基づく人間本来の行動なので、なかなか理性だけではコントロールできません。

含み損が出てからだとなかなか損切りできない。。
だからこそ新規注文と同時に損切りは必ず入れる!というルール作りが大切なのです。
FXにおいて損切りはとても大切なので、詳しく知りたい方はぜひ下の記事も読んでみてください!
トレードノートをつけよう!
最後に解説するのはトレードノートです。
トレードノートの目的は「復習して改善点」を見つけること!
そのためにも「なぜここで買ったのか?ここで売ったのか?」など自分のトレードをしっかり振り返ることが超大切!
勝ったトレード、負けたトレードを振り返ることで、悪いところを改善し、良いところを伸ばせるというわけですね。
ちなみにトレード記録は忘れないようその日のうちに残しておくのがおすすめ♪
そのときに思ったことや感情も踏まえて記録するといいと言われています。詳しいトレードノートの付け方については下の記事を参考にしてください!
初心者におすすめのFX会社3選
最後にこれからFXを始めたい!という方におすすめのFX会社を3社紹介します。
おすすめFX会社3選
- 1DMMFX
- 2YJFX!
- 3GMOクリック証券
おすすめポイント
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Point.1
業界トップクラスの大手FX会社
ローラのCMでおなじみの「DMMFX」のDMM.com証券は業界トップクラスの80万口座突破の実績を誇る大手FX会社。
※2020年8月31日当社調べ。DMM FXと外為ジャパンFXを合算した数値になります。
口座開設は最短1時間で可能! -
Point.2
使いやすく洗練された取引ツール
DMMFXの取引ツールはすべてインストール不要のブラウザ対応タイプ。中でも「DMMFX PLUS」は高機能な上に動作が軽く使いやすい!
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Point.3
デザイン性が高くシンプルなスマホアプリ
DMMFXのスマホアプリは他社とは一味違う洗練されたデザインが魅力。カッコよくスマートに決めたいトレーダーにおすすめ!

80万口座突破!(DMM FXと外為ジャパンFXを合算した数値)
※2020年8月31日当社調べ
スプレッドと取引ツールの使いやすさで選ぶならDMMFXがおすすめ!
特に取引ツール「DMMFX PLUS」は専業トレーダーも愛用している!
おすすめポイント
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Point.1
1万円程度の元手でFXができる
取引通貨単位が1000通貨単位となっているため、少額からでもトレード可能。10万円未満で始めたいトレーダーにおすすめのFX会社です。
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Point.2
業界最新のスマホアプリが使える
2020年7月にリリースされたスマホアプリ「外貨ex」はシンプルで見やすい画面配置、多彩なチャート機能を備えた便利な取引ツールです。
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Point.3
チャート分析専用ツールMT4が使える
世界的にもFX標準ツールとして用いられているMT4が使用可能!YJFX!オリジナルの豊富なインジケーターをダウンロードして自分好みにカスタマイズしよう。

2020年にリリースされたスマホアプリ「外貨ex」もシンプルな画面で操作しやすい!
1万円程度の元手でトレードできるからこれからトレードする方にもおすすめ!
おすすめポイント
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Point.1
8年連続取引高国内NO.1の実績アリ(※)
GMOクリック証券はFX業界で常にトップシェアを誇る取引高NO.1のFX会社!初心者上級者を問わず、多くのトレーダーに愛用され続けているFX会社です。ファイナンス・マグネイト社調べ2012年1月~2019年12月
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Point.2
業界トップクラスの使いやすいスマホアプリ
GMOクリック証券はアイコンと白いボタンでデザインが統一し「見やすさ・使いやすさ」を追求したスマホアプリです。
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Point.3
高いスペックで多くのトレーダーが愛用
低スプレッド&高スワップポイントで、短期トレーダーから長期トレーダーまで幅広く人気。高機能な取引ツールも定評あり!

パソコン・スマホどちらも多機能な取引ツール!
さらに低スプレッド&高スワップポイントで、短期トレーダーから長期トレーダーまで多くのトレーダーが愛用しているのです!
FXの始め方のまとめ

最後にもう一度始め方のおさらいをしておくのね!
次は具体的なトレード分析などを解説した実践編の記事でお待ちしてるのだ!
この記事のまとめ

よくある質問まとめ
Q1.FXを始めようと思っていますが、借金をしないか心配です。大丈夫でしょうか?
A.エフキャン編集部では少額(1万円~10万円)からFXを始める場合、1000通貨単位でトレードすることをおすすめしています。10万円以上のまとまった元手が用意できるなら1万通貨でトレードすることも可能です。
Q2.FXを始めるのに必要なものはなんですか?
A.始めるためには、投資資金(元本)とFX会社で作った口座です。またトレードを始める前にトレードスタイルやテクニカル分析についても確認しておきましょう。
Q3.FXを始めるにあたって覚えておくべき用語は何ですか?
A.記事内でも解説していますが、取引前に知っておきたい基本用語は4つです。「通貨単位」「レバレッジ」「スプレッド」「Pips」は最低限押さえておきましょう。