FX初心者の人にとって、抜け幅という言葉はあまりなじみが無いかもしれません。
多くの業者が手数料無料になっているので昔ほど重要性が薄れてきたのですが、
実はくりっく業者については仕組上手数料が無料になることはありませんし、
1000通貨単位の取引ができる業者では、まだ手数料が有料の業者も存在します。
ですのでここで、一応抜け幅について説明しておきます。
手数料が有料の業者で取引する場合は気にしておいた方がいいトピックです。

レートが自分にとってどれくらい有利な方向に推移すれば利益が出るか?

抜け幅というのは、為替レートが自分にとって有利な方向に、
どれくらい推移すれば利益が出るか?の値幅のことを言います。

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ちょっとわかりにくいかもしれませんね。

具体例で考えてみましょう。

たとえば、以下の条件で米ドル/円を1万ドル買うとします。

この場合、米ドル/円のレートは何円まで上がれば利益が出ますか?

初心者の人はすぐにはわからないと思います。

この損益分岐点のレートと現在のレートの値幅のことを抜け幅と言います。

これを計算するには、1通貨当たりのコストを計算すればOKです。

「外貨を買うには手数料がかかる!?」では、手数料には為替手数料とスプレッドがあって、
これを合計したのが取引にかかるトータルコストだと書きました。

なので、為替手数料とスプレッドの両方のコストを加味して、
1通貨あたりに直せばレートがどれだけ上がったら利益が出るか?
つまり抜け幅が算出できます。

片道105円なので往復なら210円かかってきますね。

1万ドルの往復取引に対して210円なので、
1通貨あたりに直すには210円を1万で割れば算出されます。

ですので為替手数料を1通貨あたりに直すと2.1銭ということになります。

これにスプレッド1銭を足せば抜け幅が算出されるわけです。

ですのでこの例では抜け幅が3.1銭になります。

80.12円で米ドル/円を買った場合、
上記条件であれば米ドル/円が80.151円以上になれば利益が出るということですね。

抜け幅は、中長期でトレードするのであればあまり意識しなくてもいいですが、
デイトレやスキャルピングなどの短期売買をする場合は、
意識しておかなければなりません。
(投資スタイルについては後ほど説明します!)

そして、業者間で手数料を比べる時は、
ほんとは抜け幅で比べるのが正しいです。

ただ、冒頭でも書きましたが、
現状多くのFX業者の手数料が無料になっていて、
実質「スプレッド=抜け幅」というケースが増えてきています。

ですので為替手数料が有料になっている業者の場合は、
抜け幅を意識して比較するようにしてください。

ちなみにこの抜け幅ですが、
売りから入った場合でも同じですので、
80.12円で売った場合に、抜け幅が3.1銭であれば、
80.089円まで下がったら利益が出ることになります。

 

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