外国為替市場って一体どこにあるの?」では、外国為替市場は24時間開いているので、ロスカットや自動売買注文が重要になってくる、と書きました。ここではFXにおいてかなり重要となってくる、ロスカットについて説明したいと思います。
(もし、FXについて最初から学びたいのであれば「FX初心者入門」で1から説明しています!)

入金したお金以上の損失を被るリスクを回避するための強制決済システム!


端的に言うと、ロスカットというのは、
入金したお金以上の損失を被るリスクを回避するための強制決済システムです。

ロスカットというのは書いたそのまんまの意味になるんですが、
損切りというような意味です。

要は損失を限定するための注文で、
FX会社各社は口座残高が一定のラインまで目減りしたら、
強制的に保有している通貨を売ってしまうような仕組みを導入しています。
(売りから入っている場合は買いによってロスカットされることになります。)

そして、買っている通貨を売ったり、売っていた通貨を買ったりして、
取引を終了させることを決済と言います。

なので、強制決済というのは、取引している本人の意思に関係なく、
強制的にFX会社が決済して取引を終わらせることなんです!

一見、なんでそんな勝手なことをするの!?と思ってしまいたくなりますが、
レバレッジをかけた状態でこのロスカットが無いと、
損失額が入金した金額以上に膨れ上がってしまう可能性があります。

たとえば以下のような条件で、米ドル/円を保有したとします。

レート 保有通貨数 含み損益 証拠金
80円 1万通貨 なし 40万円

FXでは入金したお金がそのまま全部証拠金になりますので、
証拠金40万というのは、つまり口座に40万を入金したということです。

レートが80円で1万通貨保有するので、
動かす資金の大きさとしては80万円分ということになります。

ただ、「じゃあ、FXとは?」のページでも説明しましたが、
FXではレバレッジがかけられるので、
80万の資金を運用する場合でも40万の入金で事足りるのでした。

この場合、米ドル/円が79円になったら、
含み損が1万円となるので、証拠金は39万に目減りします。

レート 保有通貨数 含み損益 証拠金
79円 1万通貨 -1万円 39万円

じゃあもし、万が一の話ですが、
米ドル/円が45円まで下がったらどうなりますか?

証拠金はマイナス35万なので、たったの5万円まで目減りしてしまいます。

レート 保有通貨数 含み損益 証拠金
45円 1万通貨 -35万円 5万円

こうなってくるともうやばいですよね(汗)

ここからさらに米ドル/円が下がって、
35円になったらどうでしょう?

証拠金はゼロを通り越してしまって、マイナス5万まで行ってしまいます。

レート 保有通貨数 含み損益 証拠金
35円 1万通貨 -45万円 -5万円

こうなると我々個人トレーダーも、FX会社的にもかなりまずいことになります。

もちろん我々個人トレーダーは負債を背負うことになりますし、
マイナスになった金額が5万であればその5万円分を、
FX会社に返済(追加で入金)しなければならなくなります。

業者側からすれば、この負債をトレーダーがちゃんと返済してくれればいいですけど、
もし返済してくれない場合は不良債権化してしまいます。

金融業者と違って借金回収のノウハウは全くないFX会社ですから、
これはかなりのリスクになります。

なので、業者は顧客保護の観点と、
自分たちが不良債権をつかむはめにならないためにも、
ロスカットという仕組みを導入して、
損失を証拠金の金額以内で収まるように限定しているのです。

なので、自分が持っている通貨ペアを業者が勝手に売るのは、
なんだか横柄に感じてしまうかもしれませんが、なにも嫌がらせをしているのではなく、
お互いのトラブルを回避するためにそういう仕組みを導入しているということです。

ちなみに、この仕組みはFX会社全業者で導入されていますので、
基本的にはFXでは、入金した証拠金以上の損失は被らないようにはなっています。

このあたりについては「FXで負けたら最悪どうなるの?」でも説明していますので、
よかったら参考にしてみてください!

 

超かんたん!ロスカットレートの算出方法を完全解説!

ここではロスカットレートの算出方法について詳しく説明していきます。結構数字が出てくるので少し難しく感じるかもしれませんが、かなり重要なポイントになるので、極力実際に取引を始める前の段階で理解しておいてほしいところです。